ワードスナイパーは何歳向け?

カードが指定したテーマの言葉を思い浮かべるゲームである「ワードスナイパー」は、何歳くらいから遊べるのでしょうか。
ワードスナイパーの対象年齢は5歳からとなっていますが、実際は小学校中学年(3~4年生)以降くらいからが充実すると考えられます。
解説
ワードスナイパーとは?
ワードスナイパーとは、カードに書かれたテーマに沿って早く言葉を言った人が勝ちのゲームです。
表にお題、裏に文字が書かれています。
山札から1枚カードをめくり、めくったカードの文字と次のカードのお題を組み合わせます。
このように、文字とお題の組み合わせが毎回変わりマンネリ化しないのがワードスナイパーの優れた点だと思います。
組み合わさったテーマ、例えば「『か』がつく『四角いもの』」などに沿って早く言葉を言えた人がそのカードをもらうことができます。
誰も言葉が思いつかなかった場合はカードを再度めくり、「『か』か『い』がつく『四角いもの』」などのように許容範囲が広がっていきます。
各カードは難易度に応じて数字が記載されており、それがポイントとなります。
取ったカードの合計点が一番高い人が勝ちとなります。
ワードスナイパーと子供の言葉の発達
ワードスナイパーはその性質上、「『か』がつく言葉」という文字から言葉を想起する力と、「四角いもの」といったお題から言葉を想起する力の両方が必要なゲームです。
「『か』がつく言葉」などを思い浮かべるには音韻意識が必要です。
音韻意識とは言葉の音の構成がわかる力のことです。
例えば「からす」という言葉は「か」「ら」「す」の3つの音で構成されていることが感覚的にわかります。
これは音韻意識が備わっているからです。
また、知っている言葉を思い浮かべることができることは語想起と言います。
「四角いもの」などお題に沿ってスムーズに言葉を出すためには語想起の柔軟性が必要です。
ワードスナイパーを楽しむには、音韻意識が備わった上での柔軟な語想起能力が必要と考えられます。
ワードスナイパーの対象年齢
音韻意識やテーマに沿って言葉を思い浮かべる語想起の柔軟性は幼児期後半頃から見られ始めます。
このためワードスナイパーが設定する対象年齢5歳は理屈の上では確かにゲームを遊ぶことができるかもしれません。
しかしながら、「○○が付く○○」といった文字とお題を指定した状態で言葉を「他者より早く」挙げていくには、幼児期は少々ハードルが高いかもしれません。
またワードスナイパーのお題には「都道府県」など知識を問われる少し難しいお題も含みます。
このため、ワードスナイパーを勝ち負けを競うゲームとして行うには、実際は小学校中学年以降くらいではないかと考えられます。
参考資料
『ワードスナイパー特設ページ』2023年9月9日閲覧