ワーキングメモリ

ワーキングメモリとは?(簡単な解説)

公開日:2022年8月9日


 
 

ワーキングメモリとは?

 ワーキングメモリとは、情報を一時的に覚えてそれを操作する力のことです。

 例えば4桁の数字を覚えてそれを逆から言う作業の場合、4桁の数字を覚える力と、それを逆にするという力が必要です。

 こういった作業を担っているのがワーキングメモリです。

 
 
 

解説

ワーキングメモリの定義

 日本心理学会の論文によると、専門的にはワーキングメモリは「情報を一時的に保持しながら操作を加える認知機能」とされています。

 このことから、

 ワーキングメモリは単に物事を記憶するだけでなく、それを操作できる力であると言えます。

 
 

ワーキングメモリの容量

 容量が非常に限られているという点もワーキングメモリの特徴です。

 具体的には4±1項目であるとする説が現在は有力です。

 7±1という「マジカルナンバー」を聞いたことがある人は少なくないでしょうが、こちらは数字の場合と考えられます。

 言葉や事柄など具体的な操作を伴う容量は4±1、つまり3~5項目程度と考えられています。

 
 

ワーキングメモリのトレーニング

 ワーキングメモリのトレーニング方法はまだ確立されてはいません。

 個々の論文レベルでは効果があったとされるものはあるものの、大規模で統一された研究においてはワーキングメモリを確実に上げる手段というものはないのが現状と考えられます。

 ワーキングメモリ訓練を通して知的機能全体を向上させ、その効果が一生涯続く確実な方法は現在ないと言えます。

 しかし個々のシチュエーションや課題ごとに力を伸ばす方法はなくはありません。

 このため状況に合わせたエビデンス(科学的根拠)のある対応が有意義と考えられます。

 
 
 

参考資料

『実行機能の初期発達,脳内機構およびその支援』(心理学評論刊行会)2021年11月6日検索

『ワーキングメモリトレーニングと流動性知能』(日本心理学会)2022年8月6日検索

『発達障害のある児童のワーキングメモリは改善できるのか–広汎性発達障害のある児童を対象とした試み』(東北福祉大学機関リポジトリ)2022年8月6日検索

『Training of Working Memory in Children with ADHD』(ResearchGate)2022年8月6日検索

『前頭前野とワーキングメモリ』(日本高次脳機能障害学会)2022年8月6日閲覧

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