子供が読み書きに興味を持ちだしたとき、
平仮名を先に覚えさせた方がいいのでしょうか?
片仮名からがいいのでしょうか?
同時がいいのでしょうか?
【段階を踏む】
平仮名と片仮名どちらが先であるべきというのはありません。
大切なのは簡単なものから難しいものへと段階を踏むことです。
例えば「あ」より「く」の方が書くのは簡単です。
しかしその一方で、その子の名前の字などはそうでない字と比べて馴染みがあるぶん簡単かもしれません。
平仮名と片仮名はどっちが難しいということではなく、どの字がその子によって取り組みやすいかです。
【してはいけないこと】
「平仮名を覚えるまで片仮名は一切教えない」
といった親が子供の気持ちを無視して決めるやり方が最もいけません。
「あいうえお」からまず覚えさせて「かきくけこ」にいくといった順番を決めつけるのもよくないです。
先ほど書いた通り、どの字からが始めやすいかは人によります。
自分の名前や友達の名前から興味を持つ子もいれば、
好きなテレビ番組やおもちゃから覚える子もいるでしょう。
大切なのはその子自身が興味を持てることです。
順序立てすぎたり、いきない難しいことをしても子供は身に付かないし嫌になるだけです。
【じゃあ何から始めたらいい?】
子供自身のモチベーションを維持しながら、
簡単なものから難しいものへと段階を踏んでいきます。
具体的には例えば以下の流れがあります。
☑らくがきやお絵描きで「書く」楽しさを感じる
☑○や□、△など図形を書きながら線や曲線の基本に触れる
☑自分の名前や好きな物の名前など興味のある文字を見つける
☑好きなもの・得意なものからでいいので読めるものを増やす
☑好きなもの・得意なものからでいいので書いてみる。なぞり書きでもOK
☑「おばあちゃんへのお手紙」「友達へのお手紙」「サンタさんに欲しい物を書こう」など楽しみながら書く
さらに詳しく:年齢別、読み書きのために親が子供に教えたら有意義なこと
【一緒の時間が何より大切】
どのような内容を学ぶかも大切ですが、
・あれやこれやと子供自身が考えながら物事に取り組む
・親が隣にいてくれて一緒の時間を過ごせる
のが幼児期の子供にとっての親ができる一番の教育です。
「あとで」と後回しにしないで、
「今忙しい」と諭さないで、
今、その子が興味を持っている瞬間にそのわくわくを一緒に共有しましょう。
それは多忙な大人にとって簡単なことではないかもしれません。
しかしそれが子供にとっては一番の学びになります。
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