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幼児のよくある話し方
幼児期の言葉の発達を見る検査、とりわけ口頭での質問に対して口頭で答える力を見る言語検査に「質問―応答関係検査」があります。
質問応答関係検査は、幼児期の会話能力を評価する検査の1つと言えます。
質問応答関係検査に関する日本音声言語医学会の論文を見ると、幼児期の会話の特徴を知ることができます。
以下、幼児期の子供に見られる特徴的な発話を挙げていきます。
発達の概要
- 無反応・現前事象(2歳前半頃)
- 自己経験・連想(2歳後半~3歳前半頃)
- 意味ネットワーク(3歳後半~4歳台)
- メタコミュニケーション(5歳~6歳台)
幼児期の会話能力の発達は上記のような段階が考えられます。
そしてそれぞれの時期に特徴的な傾向が見られます。
幼児期の発話・会話の特徴一覧
模倣
模倣は文字通り言葉をそのまま真似る行為です。
質問に対して答えてほしいのに、そのまま真似てしまう「模倣」は幼児期の会話の特徴的な誤りの1つになります。
発達過程として一過性によく見られる誤りの1つでしょう。
保続
話題が変わったのに前の話題に関連した発話が見られることを「保続(ほぞく)」と言います。
これも幼児期の発話の特徴的な誤りの1つです。
近似的回答
相手の質問に対して近くはありますが適切ではない回答を「近似的回答」と言います。
これも幼児期の発話の特徴的な誤りの1つです。
無反応の時期
現前事象の発話
自己経験の発話
わからないことに「わからない」と言えること
連想
話題の継続性
冗長性のある発話
範列的な発話
系列的説明
語義質問
詳細な説明
要約した説明
参考資料
『質問―応答関係検査1―検査の作成とノーマルデータ―』(日本音声言語医学会)2023年11月13日閲覧
『質問―応答関係検査2―質的分析と会話能力の段階設定―』(日本音声言語医学会)2023年11月13日閲覧