幼児教育を受けられなかった子供はどうしたらいいか?
思春期以降の教育については、社会的スキルや性格的スキルといった「非認知的なスキル」を学習することが有意義と考えます。
これらは幼児期に学習することがベストではありますが、認知的なスキル(IQなどの計測可能な知的能力)と比べると思春期以降の学習でも発展の余地はあると考えられます。
幼児期を逃したからといって、子育てでできることはまだまだあると言えます。
解説
幼児教育の重要性
幼児教育の重要性は様々な研究で示されていますが、それを知らず(あるいはそれが環境的にできず)、十分な幼児教育を受けられないまま小学校・中学校・高校・大学・成人となった人はどうすればいいのでしょうか。
幼児期を逃した我が子にできることはないのでしょうか。
思春期以降の教育については、社会的スキルや性格的スキルといった非認知的なスキルを学習することが有意義です。
これらは20代のはじめまで発展可能と考えられています。
成人以降はメンター(お手本となる指導者)や職場での教育を通して意欲や性格的スキル、社会的にスキルを強化していくことが有意義と言えます。
非認知的スキルの重要性
非認知的な能力は幼児期から育むのがベストですが、生涯において必要であるスキルであるため思春期以降でも学ぶ機会があればそれに越したことはないでしょう。
幼児期においてもそれ以降においても、昨今は「非認知的スキル」の重要性が教育界隈で指摘されています。
「非認知的スキル」「非認知能力」など呼ばれ方は様々ですが、専門用語としては「社会的情動的スキル」が挙げられます。
OECD(経済協力開発機構)では、「個人の幸福(well-being)と社会の発展を牽引する技能」として、社会的情動的スキルは注目されています。
社会的情動的スキルとは?
参考資料
ジェームズ・J・ヘックマン(著)、古草 秀子(翻訳)『幼児教育の経済学』東洋経済新報社、2015年