床で寝そべる子にはどうしたらいい?
お菓子を買ってほしい。
おもちゃを買ってほしい。
まだ遊びたい。
理由はいろいろありますが、
外出先で子供が床に寝そべってしまい対応に困ってしまう場合があります。
対応方法は状況やお子さんの心理状況により臨機応変さが必要ですが、
こういったときの1つの対応としては、
基本は無視をします。
「困った行動」をすることで、「自分の意見が通る」という習慣を作らないためです。
言葉かけをするにしても、諭すような冷静な言葉かけで行います。
育児と応用行動分析
心理学の1つに、応用行動分析という方法があります。
前後の出来事や状況から、その行動がどうして起こるのかを考える方法です。
応用行動分析は専門的な言葉も多く、深めるとややこしいのでここでは名称だけにとどめておきます。
いずれにせよ、
「なぜ子供が寝そべるのか」の理由を考え、どんな状況だと寝そべることが増える・減るのかを一旦考えることが大切です。
もしも、床に寝そべってしまうことが度々あるなら、そうなってしまう「流れ」があると仮説が立ちます。
子供が床に寝そべってしまうことが習慣化しているということは、
子供が床に寝そべってしまうことで何か得をする状況があると考えられます。
では、子供はどんな得をしているのでしょう?
大きくは2つ考えられます。
1つは寝そべることで自分のしたいことができる。
寝そべって親が困ることで親が根負けして、おもちゃを買ってもらえる。お菓子を買ってもらえる。
もう1つは、寝そべることでかまってもらえる。
抱っこしてもらえる、親が声を荒げてなんだか非日常でおもしろい。
子供が寝そべったときどうすればいいか
子供が寝そべってしまったときは、基本的に無視をします。
「無視」というと少し言葉が悪く語弊がありますね。
正確には、
子供が「困った行動」をとっても、それに対し子供の要求を親がのまないようにします。
寝そべることで、親が「わかったから、お菓子買うから立ちあがって」と言ってしまったら、子供は感覚として「ああ、こうすればお菓子買ってもらえるんだ」と感じてしまいます。
また、子供が寝そべると声を荒げて怒ることも避けた方が無難です。
怒鳴るという行為は、効果があるお子さんもいますがその一方で、
「怒鳴る」という行為が「かまってもらってる」と感じるお子さんやシチュエーションもあります。
そのため言葉かけは、あくまで冷静に諭すように、必要最小限にとどめます。
また、お店じゃ周りの迷惑になるから無視できない。というのも現実的な悩みでしょう。
そういうときは、速やかに車の中やお店の外などに一旦出ます。
お互いが冷静になれるシチュエーションを整えることが大切です。
おわりに
子供の行動に対してどう対応していくかというのは千差万別なのでなかなか一口に対応方法は言えないものです。
しかしながら、子供の困った行動に対して応用行動分析を用いるというのは専門家の間ではわりとよくあるパターンです。
いずれにせよ、頭ごなしに怒るのではなく、まずは立ち止まってその子の気持ちや文脈について考えることは大切なことでしょう。