曜日の種類を7つ言えること
5歳頃は、曜日を言えるようになる時期と考えられます。
まだ「今日が何曜日か」を正確に答えることは難しいかもしれませんが、曜日には「月・火・水・木・金・土・日」という7つがあることを答えることができ始めます。
解説
発達の概要
曜日を言えるようになることは、単純な語彙の獲得だけでなく、時間軸を表す抽象的な概念の理解が深まっている証拠と言えるでしょう。
5歳頃には三語文や四語文を使い、自分の経験を時系列に詳しく話す力がついていきます。
まだ抽象的な時間の概念の理解は途中ではありますが、曜日についても理解が徐々に深まっていくでしょう。
「今日は何曜日?」という質問に対して今日の曜日を即座に答えることは難しいかもしれませんが、「曜日は何があるかな?」という問いにはある程度答えることができると考えられます。
できないときの対応
曜日を言うことが難しい場合は、日々の生活の中で曜日という概念に気づく工夫を行っていきます。
たとえば、朝にカレンダーを見ながら「今日は月曜日だね」と声をかけたり、保育園の予定表を一緒に確認したりすることが挙げられます。
また、好きなアニメや習い事の日を曜日と関連づけて伝えると、記憶しやすくなるでしょう。
まずは7つの曜日のうち1つでも覚えられたらしっかり褒めて自信を育てることも大切です。
このような体験を重ねることで、曜日がただの言葉ではなく生活の中にある「時間のくり返し」として理解されていきます。
できたとき次にすること
曜日を言えるようになったら、曜日の順序や日常との関連を考える活動などが次の学習として考えられます。
たとえば、「月曜日の次は何曜日?」「昨日は何曜日だったかな?」といった問いかけを通して、順序関係や時間の流れを意識させると良いでしょう。
また、「今日は金曜日だから明日はお休み」といった生活の中の経験と曜日をつなげることで、子供の理解はさらに深まります。
こうした積み重ねが、時間を意識して行動したり、予定を立てたりする力の基礎になります。
曜日を言えるようになることは、単なる暗記ではなく、日々の生活リズムを感じ取り、自分の生活を見通す力につながることが期待できます。
参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧

