6歳児の言語表出

【6歳】今の季節を答えられることについて|子供の言葉の発達

公開日:2025年12月1日


 
 

今の季節を答えられること

 6歳頃は今の季節を言えるようになる時期と考えられます。

 つまり「今はどんな季節かな?」と大人が聞くと「夏」「冬」などその日に適した季節を答えられるということです。

 この頃の子供は日常生活の中で季節を言葉で表現する力や、季節という抽象的な言葉の理解が深まっていきます。

 
 
 

解説

発達の概要

 定型発達を踏まえると、6歳頃は今の季節を言えることが可能になっていきます。

 6歳頃になると「春・夏・秋・冬」「昨日・今日・明日」と言った時間軸に関する言葉の理解が徐々に進んでいきます。
 また、保育園や家庭での生活行事を通して、季節に関連した出来事と結びつけて覚える経験を重ねます。

 こういった発達や経験を背景とし、6歳頃には「今は秋」「もうすぐ冬」など、現在の季節を理解し、言葉で答えられるようになっていきます。

 これは単に言葉を暗記しているのではなく、時間の流れや自然の変化を認識する力が発達しているとも言えるでしょう。

 
 

できないときの対応

 今の季節を言えることが難しい場合は、「季節」という言葉が「春」「夏」「秋」「冬」という言葉を指すということをまず学んでいきます。
 加えて、それぞれの季節の特徴を体験を重ねながら覚えていきましょう。

 視覚的な手がかりを使い、春には花、夏には海、秋には落ち葉、冬には雪といったイメージを写真や絵本で示すことも効果的です。
 また、日々の生活の中で「今日は寒いね、冬だね」と具体的な体感を言葉と結びつけて伝えることも有意義でしょう。

 こうした経験を積むことで、子供は季節の概念を実感的に理解し、自分の言葉で答えられるようになります。
 焦らず繰り返し関わることが、言語発達の土台づくりにつながります。

 
 

できたとき次にすること

 今の季節を言えることを習得できたら、「夏と言えば?」「どんな季節が好き?」など応用的な質問が次のステップとして有意義です。
 季節にまつわる会話を広げることで、子供の語彙や表現力がさらに豊かになるでしょう。

 また、感情や経験と結びつけて話す練習をすることで、自己表現力や会話のやり取りを楽しむ力も育まれます。
 「季節を言える」から、「季節を感じて語れる」力へ発展させていきましょう。

 
 
 

参考資料

『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧

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