3つの数字の逆唱
5歳頃は、3つの数字の逆唱ができる時期と考えられます。
ここで言う3つの数字の逆唱とは、たとえば「3,8,5」など数字をランダムに聞いたらそれを「5,8,3」のように逆から言えることを指します。
数字の逆唱課題は耳で聞いた情報を一時的に記憶にとどめ、順番を逆にして再現するという集中力や理解力、ワーキングメモリーの力が関係しています。
解説
発達の概要
定型発達を踏まえると、5歳頃は逆唱課題についても理解ができはじめる時期と考えられます。
この時期の子供は、多語文での会話が日常的に見られ、物事をを順序立てて理解・操作する力もついていきます。
3つの数字の逆唱は、一時的に覚えた情報に操作を加える「ワーキングメモリ―」と呼ばれる力を必要とします。
このワーキングメモリ―の力は、指示の順番を理解したり、物語を順序立てて理解する力にもつながります。
数字の逆唱は単なる記憶遊びではなく、ワーキングメモリーの力を見る課題と言えるでしょう。
そのため、3つの数字の単なる復唱ではなく逆唱できるか否か見ることは子供の成長を見る上で重要と言えます。
できないときの対応
3つの数字の逆唱が難しい場合は、順唱や少ない数での逆唱などの学習が有意義と考えられます。
まずは、聞いた数字を同じ順番で言う復唱を練習し、記憶にとどめる力を高めることが大切です。
次に、「2,6」のように少ない数から逆唱を試すことで、無理のない範囲で成功体験を積むことができます。
また、日常生活の中で「先に靴を履いてから帽子をかぶろう」など、順序を意識させる言葉がけを増やすと効果的です。
このように、遊びや生活の中で少しずつ記憶の順序操作を経験させることで、自然に逆唱の力が育っていきます。
できたとき次にすること
3つの数字の逆唱を習得できたら、前後関係を理解する必要がある文の理解や日常的な指示理解なども深めていきましょう。
たとえば「ご飯の前に手を洗ってうがいをしてね」といった複数段階の指示を正しく理解できるか確認していきます。
「スプーンを片付ける前にお皿とコップを棚に入れてね」など、便宜的に順番を工夫し子供の理解度を見てみてもいいでしょう。
参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧




