「左右+名詞」の表現
5歳頃は「右目」「左の耳」「右手」など、左右と名詞を組み合わせた表現ができるようになる時期と考えられます。
これは左右の概念が定着し、身体の部位や物に対して左右を区別した表現ができるようになったことを表しています。
解説
発達の概要
この時期の子供は、「右目が痛い」「左の手で持って」など、位置を示す言葉と名詞を結びつけて使うことができていきます。
言語発達の観点から見ると、これは左右の概念の理解が熟達し、位置関係を区別した上での表現ができてくるためです。
つまり、言葉を通して自分の身体や周囲の位置関係を整理できるようになったと言えます。
また、左右を意識することは、生活の自立にもつながるでしょう。左右を区別した表現ができることは、相手に位置関係も含めて正確に物事を伝える際に役立ちます。
このように、言語と身体認知が結びつくことで、5歳頃の子供はより具体的で目的的な表現が可能になります。
できないときの対応
「右目」など左右と名詞を組み合わせた表現が難しい場合は、まず左右の認識を確かめながら身体を使って学ぶことが大切です。
「左はどっち?」「右手を挙げてみよう」といったやりとりを通して、左右の概念を体感的に理解させることが有効です。
鏡を見ながら「こっちは右」「反対は左」と確認したり、歌やゲームの中で左右を使った遊びを取り入れたりするのも効果的です。
さらに、日常生活の中で「右の靴を履こう」「左のポケットに入れよう」と具体的に声かけを行うことで、自然に表現が定着します。
これらの積み重ねにより、子供は左右の位置関係を理解し、それを言葉に結びつけて使う力を養うことができます。
このような身体認識と言語理解を結びつけた活動などの学習が有意義と考えられます。
できたとき次にすること
左右と名詞を組み合わせた表現を習得できたら、より細かい部位や身近な対象に左右の概念を広げていくことが大切です。
「右肘」「左の踵」など、普段あまり意識しない部位を取り上げて話すことで、身体への理解がさらに深まります。
また、「右の戸棚に入れて」「左の道を曲がる」など、生活の中で自然に左右を使う機会を増やすことも有意義です。
このように、言葉の中で左右を自在に使い分ける経験を積むことで、子供は空間的な把握力や論理的思考を発展させていきます。
参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧



