要約して話すことについて
6歳頃は簡単な要約を行い説明できる力が深まる時期と考えられます。
5歳頃は物事を時系列に詳しく説明する力は見られるものの、それを適宜要約することについては不十分な点も否めません。
これに対し、6歳頃は要約的な発話が可能となっていくことが特徴的です。
解説
発達の概要
定型発達を踏まえると、6歳頃は簡単な要約を行い説明できる力が発話特徴として見られます。
この頃には多語文での表現力だけでなく、話の要点を抽出する認知的な力も深まります。
また相手への配慮を含めた会話の調整が進むことで、必要な情報だけを拾い伝える行動が自然にできるようになります。
たとえば保育園の出来事を日常的に知っているお母さんについてはかいつまんで、同居していないおばあちゃんに対してはより丁寧に説明・伝えることなどが可能になると考えられます。
できないときの対応
簡単な要約を行い話すことについて難しい場合、出来事を時系列で整理しながら話す練習や手順を順に説明する学習が有意義と考えられます。
まずは物事を時系列でとらえ、それを順を追って言葉で説明する力を養っていきましょう。
時系列を意識して話すことで情報が整理され、要点を押さえる過程が理解しやすくなるでしょう。
同様に、手順を説明する活動は話の構造を意識するきっかけとなり要約の力の橋渡しとなるでしょう。
できたとき次にすること
簡単な要約を行い説明できるようになってきたら、自分の気持ちや物事の状況を客観的に説明することが次の学習として考えられます。
自分は今どんな気持ちなのか、それはなぜなのか。
そういったことを言葉で説明することは日常生活で役立つでしょう。
また2つの物事の相違点や類似点、物事の理由を客観的に説明する力も同様に役立つ言葉の力と言えます。
これは相手の理解を想定して話の組み立てを調整する力をさらに伸ばし、社会的なコミュニケーションの質を高めることにつながります。
客観的な視点をもつ練習は、学齢期以降の作文や話し合い活動にもつながり、より豊かな表現力の基盤となるでしょう。
参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧




