既知の物語の説明
6歳頃は、自分の知っている童話を言葉で説明できる時期と考えられます。
たとえば「桃太郎」や「シンデレラ」など、既知の物語のあらすじをある程度話すことができると考えられます。(もちろん一度も聞いたことがない場合は除きます)
この時期の子供は物語を理解し、それを順序立てて相手に伝える力が発達してくるためです。
解説
発達の概要
定型発達を踏まえると、6歳頃は知っている童話を説明できることが可能になってくると考えられます。
この背景には既知の物語を整理し順序立てて話す力が背景にあります。
そのため「桃太郎」や「シンデレラ」などの物語を、登場人物・出来事・結末といった流れに沿って整理しながら話すことができるようになります。
また、この頃は他者の視点を少しずつ意識できるようになるため、「相手に分かるように話す」という意識も芽生えます。
このような言語発達の伸びが、物語の説明という複雑な言語活動を支える基盤となります。
できないときの対応
6歳児が知っている童話を説明することが難しい場合は、絵本の読み聞かせの後で内容を一緒に振り返るなどの機会が有意義と考えられます。
物語の流れを親子で確認しながら「最初はどうだったかな」「次に誰が出てきたかな」といった質問を重ねることで、記憶の整理や順序の理解が深まります。
さらに、絵を見ながら出来事を説明したり、登場人物の気持ちを想像して話したりする活動も有効です。
このような働きかけは、言葉の表現力だけでなく、聞く力や思考力を育てる基礎づくりにもつながります。
できたとき次にすること
6歳児が知っている童話を説明できるようになってきたら、その物語を要約したり、より詳しく説明したりするなど応用力をつけていきましょう。
たとえば「桃太郎は悪い鬼を退治した話だよ」と短くまとめたり、「どうして鬼を退治しようと思ったのか」を自分の言葉で説明したりするなどです。
この段階では、話の中心を見極めて伝える力や、原因と結果の関係を考える力、必要に応じた長さで話をまとめる力が育ちます。
物語を自分なりに再構成して話す経験を重ねることで、先々の読解力や作文力の土台が築かれていくのです。
参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧




