「ごめんなさい」を言えることについて
4歳頃は、「ごめんなさい」と自分の非を認めて相手に伝えることができる時期と考えられます。
この時期の子供は、相手の気持ちに少しずつ気づき始め、社会的な関係の中で自分の行動を振り返る力が育ってくるためです。
もちろん、状況によっては意地を張って言えないこともあるかもしれません。
あくまで言葉の意味を理解しある程度の場面で言えることを想定します。
解説
発達の概要
4歳頃の子供は、言語発達において自分の気持ちや相手の気持ちを「言葉」で表現する力が芽生える時期です。
自分がしたことを説明したり、相手にどう思われたかを想像したりする力が育ちます。
そのため、「ごめんなさい」という対人的な言葉を使うことが、単なる習慣ではなく、相手との関係を修復するための社会的な行動として意味を持ち始めます。
また、言葉の理解が進むことで、「悪いことをしたから謝る」という因果関係を少しずつ理解できるようになります。
このように、言語発達が進むことで、「ごめんなさい」を言うことは心の成長と社会性の発達を示す大切なサインとなります。
できないときの対応
「ごめんなさい」が言えない子供には、まず大人が具体的な言葉と態度で手本を見せることが大切です。
子供が「どんな時に」「どんな言葉を使えばよいか」を経験から学ぶためです。
たとえば、保護者自身がなにか間違ったことをしてしまったときに「ごめんね」と謝る姿を見せてあげます。
このとき、「○○だったね、ごめんね」と理由も添えるとより良いでしょう。
「悪いことをしたら謝る」と一方的に教えるのではなく、「どう思った?」「どうすればよかったと思う?」と問いかけ、相手の気持ちを考えるきっかけを与えることも大切です。
このように、子供が安心して失敗を認められる環境の中で、「ごめんなさい」を学ぶことが、対人的な言葉の獲得につながります。
できたとき次にすること
「ごめんなさい」が言えるようになったら、今度は「どうすれば相手がうれしいか」「次はどうしたらいいか」を考えて行動することも有意義です。
これは、単に謝るだけでなく、相手との関係をより良くしようとする社会的思考の発達を示します。
たとえば、「ごめんなさい」の後に「もう押さないようにするね」と言えたり、「おもちゃ貸してあげるね」と行動で示したりすることを目指してみます。
このようなやり取りを通して、子供は他者理解を深め、自分の気持ちと相手の気持ちを調整する力を育てていきます。
参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧




