親の名前を言えることについて
知る機会があるかどうかにもよりますが、4歳頃は、親の名前を答えることができ始める時期と考えられます。
つまり自分の親のことを「ママ」「パパ」ではなく、聞かれれば本名も知っているということです。(例としては「パパの名前は『たろう』だよ」などです)
親の名前を言えることは、社会的な認識が広がり、自分と他者の関係性や家庭の中での立場を整理できるようになっていることが背景として考えられます。
解説
発達の概要
定型発達を踏まえると、子供は3~4歳頃に親の名前を理解し言うことができ始めると考えられています。
この時期の子供は他者の立場や視点を少しずつ理解し、自分とは異なる人を名前で呼ぶという認識を身につけ始めます。
保育園など生活も始まり、会話の中で「○○ちゃんのお母さん」「○○先生」など、他者を識別する機会も増えていきます。
親の名前を言えるということは、自分の世界が家庭の枠を越えて社会へと広がっていることの表れでもあります。
できないときの対応
親の名前を言えない場合、当然ですがまずは親の名前を聞く機会を設ける必要があるでしょう。
それは単なる暗記ではなく、「ママ」には名前があること、人や物には複数の呼び方があるという概念理解を深めていくことが大切です。
遊びの中で自然に名前を聞いたり言ったりする機会を増やすことは有意義でしょう。
強制的に教えるのではなく、楽しみながら興味を持って行えることが重要です。
たとえば、「お母さんの名前ってなんだっけ?」とクイズのように尋ねたり、「お父さんの名前を聞いてみよう」とインタビューごっこをする方法などがあります。
また、家族の写真を見ながら一人ずつ名前を言うことも良いでしょう。
このように、子供が自分のペースで親の名前を理解し、言えるようになる過程を支えることが大切です。
できたとき次にすること
親の名前を言えるようになったら、様々な人間関係を言葉に表してみるといいかもしれません。
たとえば「『おばあちゃん』は『お母さんのお母さん』」、「○○君はいとこ。いとこはお母さんのお姉さんの子供」などです。
このような会話を設けることで、他者を意識的に認識し社会的な関係をより深く理解できることが期待できます。
参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧

