困り感が少ない子でも支援は受けたほうがいいか?
本人・親・保育園(あるいは学校)、いずれも困り事がない場合は療育や支援を受けなくてもいいでしょう。
ただし困り事を見落としていたり、今後困り事が発生してもおかしくない状況であれば支援を受けたほうがいいと思います。
特に、「家では困っていないけれど学校では問題行動がある」場合などは注意が必要です。
見えにくい困難が続くと、本人の自信や意欲に影響することがあります。
早い段階で理解や配慮があれば、子供は安心して力を発揮しやすくなります。
解説
困り事の背景
子供の発達に関係する困り事は、十人十色で様々でしょう。
しかし困り事は「認知面」と「行動面」の大きく2つの背景で分析できると思います。
認知面とは要するに知的な面であり、学校の勉強につまずく、先生や友達の言っていることが理解しにくいなどです。
行動面とは要するにそれ以外の問題です。衝動的である、切り替えが難しい、感覚的な困難さがあるなどです。
子供が日常生活を滞りなく送れているか、認知面と行動面の2つの視点が必要です。
勉強ができていても生活上に問題があれば改善したほうがいいですし、生活上に問題がなくても学習に著しい遅れがあれば支援があったほうがいいでしょう。
日々の様子を丁寧に見ることが重要になります。
支援の有無
今困っていなくても、それが先々困り事につながる可能性があれば、早めに対応をしたほうがいいでしょう。
例えば学業などはわかりやすいと思います。
小学校1年生の授業の内容についていけなくても、1年生の頃はあまり目立たないかもしれません。
しかし当然ながら、1年生の内容がわからなければ2年生・3年生の授業内容を理解することは難しいでしょう。
行動面についても、集中力のなさや落ち着きのなさは、学年が上がるほどに学習や人間関係に影響が出てくるでしょう。
子供の現状を客観的に把握し、先々のことを見据えながら今の接し方を考えることが重要です。
必要であれば専門家に見てもらってもいいでしょう。
親は問題意識がなくても、専門家が見ると「けっこう心配な子」という事例は少なくありません。
そして親が問題意識を持っていないと、専門家も支援の必要性をオブラートに包まないといけません。
結果としてその子に合った環境を提供しにくくなります。
親が客観的な意見を求めたり今後の見通しを立てることは重要です。
資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧




