きょうだい児への接し方
子供に発達の遅れがある場合、本人とそのきょうだいに対してどのように接したらいいか親として悩む場合があります。
成長の段階やペースは人それぞれですが、「今のステップ」から「次のステップ」へ成長を「積み重ねていく」点は同じである、ということを伝えることが大切です。
また、きょうだい児の思いや努力にも目を向け、家族の中で「一人一人が大切にされている」と感じられる関わりを心掛けましょう。
場合によっては一方の子を保育園などに預け、他方の子との時間を取るなどの工夫もあっていいでしょう。
解説
きょうだい児について
兄弟・姉妹・兄妹・姉弟。
様々な家族構成があるため昨今は「きょうだい」と平仮名で表記されることがあります。
そして、発達障害や発達に遅れのある子のきょうだいを「きょうだい児」と表現することがあります。
発達に遅れのある子が家庭で優先される、発達に遅れのあるきょうだいに対する葛藤など、発達に遅れのある子だけでなく、そのきょうだい児もしばしばケアの対象となることがあります。
専門家の介入が入るほどではなくても、きょうだい児に対してどのように接してあげればいいか悩む親も一定数いるでしょう。
親の葛藤
障害のある子や発達に遅れのある子を育てる場合、親には大きく10個の悩みやすい時期があると考えられています。
下の子が、発達の遅れのある子の発達を追い抜く時期は、親にとって葛藤が生まれる時期の1つです。
発達に遅れがある子供へ意識が集中すると、きょうだい児が我慢する場面が増えやすくなりがちです。
きょうだい児は幼い頃から空気を読み、親を困らせないように自分の気持ちを抑えることになってしまいます。
そのため周囲からは問題なく見えても、心の中では寂しさや不公平感を抱えていることがあります。
関わり方
きょうだい児も含めて一人一人を大切にする。
言うは易く行うは難しで、実際の子育てにおいてはわかっていてもうまくできているか不安なものです。
発達に遅れがある子もそのきょうだい児も大切にするには、適度な親のレスパイトと客観的な視点の2つが必要だと思います。
レスパイトとは要するに親が休憩をできることです。
親の心に余裕がなければ、子供が安心感を持てるような接し方はできません。
子供を保育園に預けたり、社会資源を活用し、「親も休んでいいんだ」という思いの下で休息を設けます。
そして今日は上の子・別の日に下の子など、2人きりで過ごせる時間を作り「親を独り占めできる時間」を作ることも大切です。
また、保育園の先生や専門家から見て、きょうだい児が我慢していないか・無理していないかアドバイスをもらうことも有意義と思います。
きょうだい児が我慢をし続けて限界が来たときに気づくより、日頃から情報収集し軌道修正をできるほうがお互い精神衛生上望ましいでしょう。
資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧




