「ただいま」「おかえりなさい」が言えること
4歳頃は、「ただいま」「おかえりなさい」といった日常的な挨拶の言葉が言えるようになる時期と考えられます。
これは、日常生活の中で人とのやりとりを通して、相手への関心や社会的なつながりを意識し始めていることも示唆しています。
解説
発達の概要
「ただいま」や「おかえりなさい」は、他者とのやりとりで使用する対人的な言葉と言えます。
自分と他者の区別がはっきりし、相手の存在を意識できることでこういった対人的な言葉の使用につながっていきます。
子供は「言葉で関わる」という社会的スキルを学び、また家庭の中で大人が笑顔で応じることで、挨拶をすることが嬉しいという情緒的な経験も積んでいきます。
できないときの対応
もし4歳頃になっても「ただいま」「おかえりなさい」がなかなか言えない場合には、まず大人が繰り返し手本を示すことが大切です。
たとえば、保護者が帰宅した際に「ただいま」と明るく声をかけ、子供が反応できたらすぐに「おかえりなさいって言ってくれてうれしいね」と共感を伝えます。
このように、言葉を教え込むよりも「やりとりが楽しい」と感じられる雰囲気をつくることが効果的です。
また、「なんて言えばいいかな?」と優しく促すことで、子供自身が言葉を思い出し、使おうとする力を引き出せます。
焦らずに繰り返しの経験を積むことで、言葉と場面が結びついていくでしょう。
できたとき次にすること
「ただいま」「おかえりなさい」が言えるようになった子供は、次の段階としてより広い対人関係の中で挨拶を使えるよう目指していきましょう。
たとえば、「おはよう」「こんにちは」「さようなら」など、家庭以外の場面での挨拶も自分から言えると望ましいです。
また、相手の言葉に応じて「ありがとう」「どういたしまして」と返せるようになると、社会的な会話のやりとりがさらに豊かになります。
このような発達は、相手を思いやる心や社会性を育てる大切な基礎になります。
家庭や園生活の中で、子供が言葉を交わす喜びを感じながら、人とのつながりを深めていくことが大切です。
参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧



