パニック症重症度評価尺度(PDDS)とは?
パニック症重症度評価尺度は、パニック障害に関する客観的な評価方法の1つです。
「Panic Disorder Severity Scale」の頭文字を取り「PDDS」と表されます。
パニック症重症度評価尺度(PDDS)は、すでにパニック障害と診断された患者に対して、その重症度を評価します。
解説
位置付け
日本めまい平衡医学会の論文において、不安障害およびパニック障害の評価方法がいくつか挙げられています。
不安障害の評価方法は様々ありますが、このうちパニック障害の重症度を評価するものの1つがPDDSです。
PDDSは実施のための訓練を受けた専門家によって行われ、所要時間は10分から15分程度になります。
PDDSの特徴
PDDSは過去1か月における中核症状の重症度を評価します。
PDDSは7項目で構成され、その7項目は以下のようになります。
- 症状限定エピソードを含むパニック発作の頻度
- 症状限定エピソードを含むパニック発作による不快感や苦痛
- 予期不安の重症度(パニック関連性の恐怖、懸念、心配)
- 広場恐怖と回避
- パニックに関連した感覚への恐怖と回避
- パニック障害による職業上の機能障害
- パニック障害による社会機能の障害
これらについて0から4、つまり5段階で評価を行いカットオフは8点とされています。
PDDSが評価する項目
- 予期しない/されるパニックアタック
- 予期不安
- 回避行動などの行動上の制限(広場恐怖症の併存に関連)
- うつ病や他の不安症の併存
パニック障害の評価においては上記のような4点に着目することが重要と考えられています。
このうちPDDSでの評価では、上3つの側面を評価できると考えられるでしょう。
参考資料
井上幸紀(2025)『シリーズ教育講座「めまい診療に有用な自覚的評価指標」 5.不安,パニック症』(一般社団法人 日本めまい平衡医学会)2025年9月15日閲覧

