前のページ
不安障害における生理的反応への対応方法
不安障害における生理的反応とは、不安に伴う動悸、発汗、呼吸困難、振戦、胃腸症状などを指します。
不安に伴う症状は大きく「主観的不安」「生理的不安」「行動的不安」の3つに分類されると考えられます。
このページでは、このうち生理的不安に対する考え方・対応方法を見ていきます。
解説
対応原則
不安に伴う生理的反応は基本的に交感神経系の過緊張状態が背景となっています。
これを増悪させるような刺激を避けることが対応原則となります。
具体的には、カフェインやアルコールの摂取、激しい運動、高温の入浴など刺激が強く緊張を高めるような活動を控えます。
逆にリラックスできるような活動を日常に取り入れることが有意義です。
刺激の段階的な除去
不安に伴う生理的な反応を軽減するには、刺激物や刺激の強い活動を控えましょう。
特にカフェインには不安惹起性(不安を引き起こす性質)があるので、過剰摂取は控えます。
嗜む程度、ほどよい範囲であればコーヒーの摂取は問題ないかもしれませんが、それが多すぎる場合は注意が必要です。
このため専門家や支援者は、1日あたりのカフェインの摂取量を本人から聞いて把握してあげると有意義です。
コーヒーだけでなく、紅茶や緑茶、コーラやサプリメントなどにも注意します。
不安症状がある人に限らずですが、元気を出そうとカフェインを摂取するケースがはしばしば見られます。
先述の通りカフェインには不安惹起性がありますから、不安を紛らわせるためカフェインを摂り、さらに不安になるといった悪循環を避けましょう。
カフェインを1日数回摂取している人に対しては、不安・興奮・不眠・顔面紅潮・胃腸症状・動悸・不整脈などの症状がないか確認しておきましょう。
カフェインは急激に中断すると頭痛や悪心などの離脱症状を生じる場合があります。
この際は1週間に1杯ずつなどを目安に、段階的に減量させていきましょう。
参考資料
金吉晴(2013)『不安障害』(一般社団法人 日本内科学会)2025年9月7日閲覧
