子供の「こだわり」は見守るべき?それとも改善が必要?
子供のこだわりはある程度見守りつつも、社会性や対人関係を学ぶ機会が失われてしまわないように気をつけましょう。
つまり子供の「こだわり」を「見守る」ことと「助長」することは似ているようで違います。
子供のこだわりが社会性や日常生活の学びを著しく妨げる場合には、支援および改善が必要と考えます。
解説
考え方
人にとって「こだわり」というものは安心感や自信の土台になります。
同じ行動順序や特定の物へのこだわりは心を落ち着かせたり自分なりに世界を理解する際の助けになるでしょう。
一方で、こだわりを助長し過ぎると新しい経験を避けやすく社会性の発達が阻害される可能性もあります。
集団生活で必要な柔軟さややりとりの経験が不足すると適応が難しくなり、さらに自分のこだわりに逃避してしまうという悪循環も考えられます。
こだわりを理由に困り事へ向き合う練習を避け続けそれが習慣化することも考えものです。
「こだわり」はその子の内面の幸福を支える個性として活かしつつ、一方で社会性を身に付けることやチャレンジすることを避ける言い訳・免罪符にならないようにしましょう。
実際
たとえば遊びの順序に強いこだわりがある場合、「自由に遊んでいいとき」はこだわりを尊重し、「誰かと協調して遊ぶとき」は少しだけ順番を変える練習をします。
このように、今の遊びはどういう目的かを共有しながら少しずつ変化に慣れていきます。段階的に変化を示し、「変わっても大丈夫」という感覚を育みます。
集団の中で特定の遊びにしか参加できない場合は、興味のある遊びに関連した活動へ橋渡しすると参加の不安が減るでしょう。
安心できる要素を残したまま新しい経験に触れられるため社会性を学ぶ機会を確保できます。
いずれにせよ、親や周囲が「この子はこういうこだわりがあるから○○はさせなくていい」と、社会性を学ぶ機会をなくしこだわりを助長するような対応は避けましょう。
まとめ
子供のこだわりは心の安定を支えるため、過度に否定する必要はありません。
しかし安易にこだわりを理由に社会性や生活スキルの学びを避けることも建設的ではありません。
こだわりは自分の内面を豊かにするものであり、免罪符ではありません。
見守りと支援のバランスをとることで子供は安心と挑戦を両立し健やかな成長につながります。
資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧



