位置を表す言葉を言うこと
4歳頃は、「上」「下」「横」などの位置を表す言葉を理解し、使い分けができる時期と考えられます。
これは、子供が身の回りの空間を把握し始め、言葉を通してその位置関係を説明できるようになる発達段階に入るためです。
解説
発達の概要
4歳頃の子供は、言語発達が進み名詞や動詞だけでなく、空間を示す助詞や位置を表す言葉を使えるようになると考えられます。
定型発達を踏まえると4歳頃は、「ボールがいすの下にある」「りんごはテーブルの上だね」といったように、文脈の中で位置を表す言葉を正しく使えるようになります。
この背景には、視覚的な空間認知の発達と、言葉で表現する力の統合が進むことが挙げられます。
目で見た位置関係を頭の中で整理し、言葉として表現できるようになることは、思考や理解の幅の広がりにも寄与するでしょう。
できないときの対応
位置を表す言葉の理解や使用が難しい場合には、具体的な体験も含めて指導を行っていきましょう。
たとえば、実際に積み木を「上に置こう」「下に入れよう」と言いながら一緒に動かすことで、身体感覚と結びつけて理解を深めることができます。
また、絵カードや絵本を使って「猫は机の下にいるね」などと指さしながら話すことで、視覚的な手がかりを与えることも有効です。
このとき、急がず、正しい言葉を繰り返し聞かせることが大切です。
家庭でも、「お皿をテーブルの上に置いてね」「靴は下駄箱の中だよ」といった日常の中で自然に使うことで、子供の理解を支えることができます。
できたとき次にすること
位置を表す言葉を使えるようになった子供は、次に「前」「後ろ」「右」「左」など、より複雑な空間認識へと発展していきます。
これらの言葉は、身体の向きや視点の違いを理解する必要があるため、より高い認知力が求められます。
さらに、「隣」「間」「外」「中」など、複数の物の関係性を表す言葉を学ぶことで、論理的な思考や説明の力の成長にもつながるでしょう。
このように、位置を表す言葉の獲得は、単なる言語の成長ではなく、空間認知や思考の基礎を作る重要な経験です。
親が子供と一緒に遊びや生活の中で位置の言葉を楽しく使うことで、子供の理解はさらに深まり、表現力も豊かに育っていくでしょう。
参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧




