身体機能の表現
4歳頃は、自分の身体の部位とその働きを言葉で表現できる時期と考えられます。
これは、「目は見るもの」「耳は聞くもの」「鼻はにおいをかぐもの」といったように、身体部位と機能を結びつけて理解し始める発達段階を迎えるからです。
解説
発達の概要
子供は言葉の成長過程で名詞だけでなく動詞の理解と使用も豊かになります。
そして日常生活の中で自分の身体を使う経験を積みながら、「見る」「聞く」「においをかぐ」といった感覚的な働きと言葉が結びついていきます。
「手でつかむ」「足で歩く」など、身体を使った行動が言葉と結びつくことで、機能的な理解が深まります。
身体部位の名称を覚える段階から、それぞれの役割を説明できる段階へと発達していくのが4歳頃の特徴です。
この能力の獲得は、自己理解を促すだけでなく、他者との会話を通じて思考を整理する力の基礎にもつながります。
できないときの対応
身体部位の機能を表現できない子供に対しては、まず体の部位の名称を覚えていきます。
その上で、実際の感覚や動きを伴う体験を言葉にしていきます。
たとえば、鏡を見ながら「目で見えるね」「耳で音が聞こえるね」と具体的な場面で言葉を添えてあげます。
絵本や遊びの中でも、「鼻でにおいをかぐね」「口で食べるね」と繰り返し語りかけることで、言葉と身体の機能を結びつきの理解を促すことができるでしょう。
また、質問形式で「これはどんな働きをするのかな?」と促すと、自分の言葉で考える力も育ちます。
焦らずに、子供が体験を通して理解し、言葉にできるようになるまで見守る姿勢が大切です。
できたとき次にすること
身体部位の機能を言葉で表現できるようになった子供は、次の段階としてより詳細な説明や身の回りの物の機能を表現する課題に進むと良いでしょう。
たとえば、「手で持つ」から「右手で持つ」、「目を閉じる」から「左目を閉じる」といったより細かな指示を理解したり表現できるように目指していきます。
さらに、「りんごは赤くて丸い果物」「飛行機は羽がある空を飛ぶ乗り物」など、身体以外の物の定義を表現することも良い刺激となるでしょう。
このような経験を通して、子供は言語の使い方をより豊かにし、論理的に考える力を養っていきます。
参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧




