ごく簡単な論理的表現ができること
6歳頃は論理的な表現ができてくる時期と考えられます。
この時期は物事の相違点を客観的に整理しながら言葉で説明する力が芽生えるためです。
ここで言う論理的表現とは、たとえば「(歩くのではなく)車で行きたい。どうしてかと言うと外は雨が降ってるから」などです。
これは「歩く」と「車で行く」の違いを比較し、客観的な違い把握した上で自分の意見を言えています。
解説
発達の概要
定型発達を踏まえると、6歳頃はごく簡単な論理的表現ができる時期と考えられます。
つまり冒頭で述べたような、物事の相違点に着目した客観的な理由で自分の意見を言うことができはじめます。
6歳頃は単に多語文を話せるだけでなく、理由付けを含めて自分の考えを他者に伝える・説明する力が深まっていきます。
これは語彙が増えるだけでなく、事柄の関係性を理解して整理することの成長が背景にあると考えられます。
また物事を比較し「こっちは〇〇で、あっちは△△」のように相違点をとらえる力が芽生えていきます。
その結果、相手にわかりやすい順序・表現で説明しようとする意識が高まり、より論理的な言葉の使い方が身に付いていきます。
できないときの対応
論理的な表現が難しい場合は、まずは物事の特徴を順序立てて説明する機会を設けていきましょう。
身近な物や出来事について「なにが起きたのか」「どんな形や色か」など基本的な説明が言えるように目指します。
また、「どうしてそう思うのか」など理由付けを行うことも有意義でしょう。
絵カードなど具体物を使い、違う点や同じ点を見つける活動を取り入れると遊びながら学習が行えるかもしれません。
いずれにせよ大人がゆっくりと子供の話を聞き、表現を促すことが大切です。
できたとき次にすること
論理的表現が可能になってきたら、自分の気持ちや場面を客観的に整理して説明することも取り入れていきましょう。
「自分はこう感じた」「なぜそう思ったか」という心の動きを言葉にする経験は、実生活でも役立つでしょう。
また出来事の背景や相手の立場を想像しながら説明する練習は、人間関係を推し量る力にもつながります。
物語を読んで登場人物の違いを整理したり、出来事を順序立てて語ったりする活動も表現も有意義です。
このような経験が積み重なることで、子供はより複雑な場面を解釈し言葉で表現できる力が養われていきます。
参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧




