偏食・好き嫌いが多いのは発達と関係があるの?
極端な食べ物の好き嫌い、いわゆる偏食は、過剰な場合は発達の特性と関係している場合もあります。
ただし偏食があるからといって、必ずしも発達障害があるとは限りません。
解説
理由や考え方
自閉症スペクトラム障害(ASD)の子供は、定型発達の子供と比べると偏食を呈する割合が多い傾向にあります。
その背景には、味や匂い、食感、見た目といった感覚の受け取り方の偏りが考えられます。
また発達障害の子供には、同じ状態を保ちたいというこだわりが見られることがあります。
このように、発達障害児は「感覚の特異さ」と「こだわり(同一性を保持したい)」という特性から、偏食を呈する可能性があります。
定型発達児と比べると、発達障害児は偏食の傾向がある子の割合が多いと考えられています。
具体例や実際
偏食は発達障害の主症状ではありません。
このため「偏食だから」「発達障害」というわけではないと言えます。
実際に発達障害のために発達相談に来るケースは、言葉の面や対人関係(集団生活)に課題を感じて相談に至るケースが多い印象を受けます。
相談の中でその子の日常生活を掘り下げて聞いていく中で「偏食もある」という場合はありますが、偏食が最も「困っていることと」として相談に来て発達障害の診断がつく子は(ゼロではないでしょうが)比して多くないと思います。
まとめ
偏食が強い場合、発達の特性と関連している可能性はあります。
特にASDなどの発達障害児では、感覚の偏りやこだわりから偏食が起こりやすいと考えられています。
しかし好き嫌いはどの子供にも多かれ少なかれ見られる身近な悩みとも言えます。
偏食だけで発達障害と決めつける必要はないでしょう。
それ以外の生活面や集団行動、言葉の面や不器用さなど総合的に判断する必要があります。
このため、気になる場合は不安をそのままにせず、専門機関に相談することが有意義でしょう。
親が一人で抱え込まず、相談することが子供の適切な支援につながりますし、親の漠然とした不安・悩みの解消にもつながります。


