リーボヴィッツ社交不安尺度(LSAS)とは?
リーボヴィッツ社交不安尺度とは、社交不安症に関する評価方法の1つです。
「Liebowitz Social Anxiety Scale」の頭文字を取って「LSAS」とも表記され、社交不安症に関して国際的に使用されている評価方法です。
LSASは治療者による実施も患者による自己記入による評価も可能です。
解説
位置付け
日本めまい平衡医学会の論文において、不安障害およびパニック障害の評価方法がいくつか挙げられています。
不安障害の評価方法は様々ありますが、このうち社交不安症の評価で最も使用されるものの1つがLSASです。
LSASは国際的に広く用いられており、社交不安症の評価においては標準的な尺度とされています。
日本語版はLSAS-Jと表記されることもあります。
社交不安症について
社交不安症は「Social Anxiety Disorder」の頭文字を取り「SAD」とも表記されます。
社交不安症は多様な社会的場面で不安を感じる全般型と、限定された社会的場面で不安を感じる限局型があります。
まためまいなど耳鼻咽喉疾患により生じる不安と精神疾患による不安は鑑別する必要があります。
LSASの特徴
LSASは総得点および6つの下位評価にて評価します。
(対人場面に対する恐怖感、パフォーマンス場面に対する恐怖感、恐怖感の合計、対人交流場面に対する回避頻度、パフォーマンス場面に対する回避頻度、回避頻度の合計)
過去1週間について、特定の状況における恐怖の程度や回避行動の頻度を見ていきます。
項目は対人交流場面11項目、パフォーマンス場面13項目で構成され、それぞれ0から3の4段階評価を行います。
カットオフ値は治療者実施の場合は42点、自記式の場合は44点となっています。
全般型では50点を超えることが多く、95点以上は仕事や学業といった社会活動に支障をきたすと考えられています。
参考資料
井上幸紀(2025)『シリーズ教育講座「めまい診療に有用な自覚的評価指標」 5.不安,パニック症』(一般社団法人 日本めまい平衡医学会)2025年9月15日閲覧


