言葉を連想すること
3歳児は会話の中で、聞いた言葉や出来事から別のことを連想しやすい傾向があります。
これは言葉の理解が深まり、自分の中の経験やイメージと結びつけて話を展開できるようになるからと考えられます。
解説
発達の概要
定型発達の観点から見ると、3歳頃の子供は語彙が急速に増え、1つの言葉から関連するものを思い出す「連想」の力が高まります。
たとえば「りんご」という言葉を聞くと「食べた」「赤い」「おばあちゃんの家で見た」など、自分の記憶や経験とつながることを自由に話し出すことがあります。
これは言語だけでなく、記憶や想像力、認知の成長とも深く関係しており、遊びや会話の中で自然に育っていきます。
また、連想の幅が広がることで、会話に柔軟性が生まれ、大人とのやりとりがより活発になります。
このように3歳頃は言葉のつながりが強まり連想による表出が見られますが、一方でこの連想が先行し話題が逸れやすい面も見られます。
できないときの対応
連想がなかなか見られない子供には、まず語彙の土台を丁寧に育てることが重要です。
具体的には、絵本の読み聞かせや実際の体験に言葉を添える声かけを繰り返し行います。
たとえば動物園に行ったあとで「きりんさん見たね。首がながかったね」と言葉にすることで、経験が言語として蓄積されやすくなります。
さらに、その言葉から他の関連語を広げていくやりとりが効果的です。
「きりんって何色だった?」「首が長い動物って他にいるかな?」と問いかけることで、子供の中にある記憶を引き出し、連想する力を育てていけるでしょう。
できたときに次にすること
連想が活発になった子供は、次に会話の展開を学び始めます。
連想による柔軟な会話を行いつつ、話題が逸れないようにすることも念頭に置きます。
たとえば、相手の話を聞いてその内容から自分の経験を関連づけて返答するなど、より対話的な表現を意識していきます。
これは社会性の発達にもつながり、相手の気持ちを想像したり、ストーリーを作ったりする力へと発展します。
この時期には「なぜ?」「どうして?」という質問も増え、より深く考える力や論理的に話す力が育っていきます。
3歳児の会話における連想の力は、言葉と心の成長の土台になります。
日々の関わりの中でそういった子供の表現を肯定的にとらえ共感してあげることが大切でしょう。
参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧




