助詞 言葉の対象年齢考察

「に」付着格を表す助詞を使える・言えるのは何歳から?|子供の言葉の発達

公開日:2026年2月28日


 
 

付着格を表す助詞「に」を言えるのは何歳から?

 子供が文を話す際、付着格を表す助詞である「に」を含めた表現を習得できるのは6歳頃からと考えられます。

 この時期になると、たとえば男の子がバスに乗っている絵を見て、

「バス乗っている」

と助詞を含めた文を言えると考えられます。

 
 
 

解説

付着格を表す格助詞「に」

 構文(文を作る)において助詞を正しく理解し使用することは重要です。

 助詞はそれ単体では意味はありませんが、文全体の意味や関係性を表すからです。
 そして格助詞とは、主に名詞に付き文中の関係を表します。

 格助詞の1つである「に」は付着格を表します。
 つまりある物とある物がくっつく場合や、ある物がある場所に到達する場合に用いられます。

 
 

定型発達における助詞の表出の獲得時期

 定型発達において子供は比較的早期、2歳頃から助詞を使った文を話し始めます。
 しかし最初の内は誤用や省略も目立ち、助詞をしっかり習得できているかと言えば疑問が残ります。

 日本音声言語医学会の論文に、子供の助詞の習得について研究したものがあります。
 この研究では幼児に絵カードを提示し、その絵について助詞を含んだ文を表現できるかを見ています。

 6歳前半頃になると、定型発達児のおよそ7~9割の子供が場所格を表す格助詞「に」を使った文を表現できたようです。

 このように、個人差はあるでしょうが格助詞「に」を習得し言える時期は6歳頃、保育園や幼稚年の年長頃と考えられるでしょう。

 
 

助詞の使用と子供の言葉の発達

 同研究から、格助詞の中で「に」は「が」よりも後に獲得される傾向があるようです。

 このためか、習得前の幼児の誤りの傾向は比較的多様ですが、「に」を「が」にの誤ることは少ないようです。
 また音節数が異なるため同じ助詞であっても「から」と「に」を誤るケースも少ないと言えるでしょう。

 格助詞「に」を使った例文としては、

バスに乗る
椅子に座る
家に帰る

などが考えられるでしょう。

 
 
 

参考資料

斉藤佐和子(2002)『健常幼児の格助詞と態の表出 ―構文検査 (斉藤私案) を使用して―』(日本音声言語医学会)2025年12月28日閲覧

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