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付着格を表す助詞「に」を言えるのは何歳から?
子供が文を話す際、付着格を表す助詞である「に」を含めた表現を習得できるのは6歳頃からと考えられます。
この時期になると、たとえば男の子がバスに乗っている絵を見て、
「バスに乗っている」
と助詞を含めた文を言えると考えられます。
解説
付着格を表す格助詞「に」
構文(文を作る)において助詞を正しく理解し使用することは重要です。
助詞はそれ単体では意味はありませんが、文全体の意味や関係性を表すからです。
そして格助詞とは、主に名詞に付き文中の関係を表します。
格助詞の1つである「に」は付着格を表します。
つまりある物とある物がくっつく場合や、ある物がある場所に到達する場合に用いられます。
定型発達における助詞の表出の獲得時期
定型発達において子供は比較的早期、2歳頃から助詞を使った文を話し始めます。
しかし最初の内は誤用や省略も目立ち、助詞をしっかり習得できているかと言えば疑問が残ります。
日本音声言語医学会の論文に、子供の助詞の習得について研究したものがあります。
この研究では幼児に絵カードを提示し、その絵について助詞を含んだ文を表現できるかを見ています。
6歳前半頃になると、定型発達児のおよそ7~9割の子供が場所格を表す格助詞「に」を使った文を表現できたようです。
このように、個人差はあるでしょうが格助詞「に」を習得し言える時期は6歳頃、保育園や幼稚年の年長頃と考えられるでしょう。
助詞の使用と子供の言葉の発達
同研究から、格助詞の中で「に」は「が」よりも後に獲得される傾向があるようです。
このためか、習得前の幼児の誤りの傾向は比較的多様ですが、「に」を「が」にの誤ることは少ないようです。
また音節数が異なるため同じ助詞であっても「から」と「に」を誤るケースも少ないと言えるでしょう。
格助詞「に」を使った例文としては、
バスに乗る
椅子に座る
家に帰る
などが考えられるでしょう。
参考資料
斉藤佐和子(2002)『健常幼児の格助詞と態の表出 ―構文検査 (斉藤私案) を使用して―』(日本音声言語医学会)2025年12月28日閲覧


