「高い・低い」をわかるのは何歳から?
「高い・低い」をわかるのは何歳頃からでしょう?
例えば背の高さが違う人が目の前に2人いて、「どっちが高い?」「どっちが低い?」と聞いたとき正しくわかる。
こういった「高低の概念」がわかるのは何歳頃なのでしょう?
個人差はありますが、
「高い・低い」がわかるのははおおむね3歳半ば頃です。
以下、もう少し詳しく。
「『高い・低い』がわかる」とは?
「『高い・低い』がわかる」ということを少し考えてみたいと思います。
「高い・低い」や「大きい・小さい」といった言葉は、何かと何かを比べる比較概念ですね。
例えば「大きい・小さい」という大小概念はおよそ2歳半頃に身に着くとされています。
では「高い・低い」もその頃にわかるようになるかというとちょっと微妙です。
まず一般的に「大きい・小さい」などと比べると「高い・低い」という言葉はちょっと子供には馴染みがないことが多いです。
さらに、「高い・低い」という概念は捉え方によって答えが変わったりします。
例えば身長が高い人と低い人が同じ場所にいれば身長が高い人が「高い」ですね。
しかし、身長が低い人が台に乗った場合、目線の高さで言えば身長の低い人が「高い」になる可能性もあります。
このように、「高い・低い」はいろんなケースが考えられるわけです。
高低の概念と子供の発達
子供の発達を見る検査に、遠城寺式乳幼児分析的発達検査というものがあります。
上記によると、
「高い・低い」がわかるのはおよそ3歳~3歳4カ月相当の発達であることがわかります。
当然お子さんにもよるでしょうが、
一般的には「大小」よりも「高低」の概念のほうがあとに身に着くようですね。
おわりに
2歳ないし3歳頃というのはいろんな比較概念が身につきはじめる時期です。
そして4歳頃になると「大小」「長短」「高低」「重軽」など簡単な比較概念が一通りわかるようになってきます。
このように考えると、
特に幼児期前半のお子さんにはこういった比較概念を表す言葉はゆっくり丁寧に話してあげるとよいでしょう。
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参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧