言葉の対象年齢考察

自分の名前(姓と名)を言えるのは何歳から?~子供の言語発達~

公開日:2019年3月29日


 
 

自分の名前を言えるのは何歳から?

子供が自分の名前を言えるのは何歳頃からでしょう?

例えば「やまだたろう」という名前のお子さんが、自分のことを「やまちゃん」「たろうくん」といった愛称ではなく、きちんと「やまだたろう」と言える。

こういった自分の名前を「姓」と「名」合わせて言えるのはいつ頃からなのでしょう?

個人差は当然あるでしょうが、
自分の名前を姓と名を合わせて言えるのは2歳半頃からです。

以下、もう少し詳しく。

 
 
 

名前の表現と子供の言語発達

子供の発達を客観的に診るための検査として、遠城寺式乳幼児分析的発達検査というものがあります。

こちらによると、
自分の名前(姓と名)を言えるのは2歳3カ月~2歳6カ月相当の発達であることがわかります。

また、津守式乳幼児精神発達質問紙という検査でも、

自分の名前(姓と名)を言えるのは2歳6カ月相当の言語発達であることがわかります。

以上のように、

人から聞かれたとき、自分の名前を言えるのはおよそ2歳6カ月前後から可能であることが予想できます。

 
 
 

子供が自分の名前を言えるようになるには?

子供が自分の名前を言えるようになるにはどうしたらいいか?

まずは、お子さんに自身の名前を教えてあげないといけませんね。

そもそも知らないことは答えようがありませんから。

また、物事には様々な側面があることを教えてあげます。

例えば「やまだたろう」という人は一人であっても、その呼び方は「やまちゃん」「たろうくん」「やまだたろう」と様々です。

対象と呼び方は一対一対応ではなく、1つの対象がいろんな呼ばれ方をします。

このように、
物事には様々な側面があることを教えてあげます。

これは人の名前に限ったことではありません。

例えば「りんご」は「りんご」でもあるし「くだもの」でもあります。

このように、物事の側面や関連用語を理解していくのは2~3歳頃から始まります。

 
 
 

まとめ

自分の名前を「姓」と「名」合わせて言えるのはいつ頃からなのでしょう?

人から聞かれたとき、自分の名前を言えるのはおよそ2歳6カ月頃からです。

自分の名前を普段よく耳にする愛称ではなく、きちんと姓と名で言えるのは呼び方の使い分けができている証拠ですね。

物事の様々な側面や関連用語を理解していくのは2~3歳頃から始まります。

 
 
 

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参考資料

-言葉の対象年齢考察

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