言葉の対象年齢考察

目・鼻・口がわかるのは何歳から?|子供の言葉の発達

公開日:2021年1月16日


 
 

目・鼻・口がわかるのは何歳から?

子供が体の部分の名前をわかるのは何歳頃からでしょう?

「お口はどこ?」などと大人が聞いたとき、子供が自分の口を指さすことができる。

個人差はありますが、
目・鼻・口など体の部分を表す言葉が理解できるのは2歳前頃からです。

 
 
 

身体部位の理解と子供の発達の解説

子供の発達を見る検査である、
認知・言語促進プログラム(NCプログラム)
遠城寺式乳幼児分析的発達検査
KIDS乳幼児発達スケール
などを参考にすると、

子供は1歳後半頃には、目・耳・口など主な身体部位の言葉を3~4つほど理解できることが考えられます。

これは必ず目・耳・口の組み合わせでないといけないわけではありません。

鼻や手・足、お腹など体の主要な部分は複数あります。

こういったものの中から何個わかるか、つまりレパートリーを持てることが大切です。

そして1歳後半、2歳前には3~4つほどのレパートリーを持てます。

 
 
 

身体部位の言葉の練習・教え方

身体部位を表す言葉の学習は、オーソドックスなものの1つに手遊び歌があります。

「あたま・かた・ひざ・ポンッ」など体の部分が歌詞に出てくる童謡は複数ありますから、こういった歌遊びを活用するといいでしょう。

また、「せーの、、、あたま!」「せーの、、、おなか!」などように旗揚げゲームの要領で勢いをつけてゲーム形式で学習するのもいいでしょう。

いずれにおいても、

大人の指示に合わせて子供が体を動かす行為は、知識だけでなく相互性やコミュニケーションの練習にもなります。

コミュニケーションには他者への興味・関心・注意を向けることが必要で、言われた体の部位を指さす行為はこういった側面の練習にもつながります。

 
 
 

おわりに

子供の発達には個人差がありますから、
あくまで目安として捉えてもらえれば幸いです。

実生活ではその子自身のペースを大切にしてあげましょう。

体の部位を表す言葉がわかると、病院の問診などで役に立ちます。

例えば風邪をひいたとき、「どこが痛いの?」「頭痛い?」などの質問に答えるには体の部位の言葉がわかっていないといけません。

体調が良くない時に、それを他者へ伝えることができるのは大切なことです。

 
 
 

補足記事

 
 
 

参考資料

『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧

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