言葉の対象年齢考察

2数詞の復唱は何歳から?|子供の言葉の発達

公開日:2024年11月23日


 
 

二数詞の復唱ができるのは何歳から?

 2数詞の復唱ができるのは2歳後半頃からと考えられます。

 ここで言う「2数詞の復唱」とは、指導者が「2,5」などランダムに数字を2つ言い、同じように「2,5」と言ってもらうような課題を指します。

 
 
 

解説

2数詞の復唱ができる時期

 子供の発達を見る検査に、遠城寺式乳幼児分析的発達検査というものがあります。
 子供の発達を簡易的ではありますが全体的に見ることができる、専門機関でもよく使われている検査です。

 これによると、2数詞の復唱課題について3つ出題し2つほど正答できるのは2歳6か月から2歳9か月頃の発達に位置付けられています。

 2歳は言葉の発達において2語文を話す時期でもあります。

 復唱課題においても2つの数詞、つまり2つの情報を保持できることが読み取れます。

 
 

数詞の復唱課題のポイント

 数詞の復唱課題は、子供の聴覚的な記銘力を見る課題と言えます。

 つまり耳で聞いて(それを一時的に)覚える力を見る課題と言えます。

 数詞の復唱課題の出題に際しては、いくつかのポイントがあります。

 1つ目は、数詞の復唱課題は呈示は1回ずつであることが多いです。
 復唱課題、特に短期的な聴覚記銘力を見る場合は1回の提示で覚えることができるかどうかを見ることが多いです。

 2つ目は、数詞の提示は早すぎず遅すぎず一定のスピードで行います。
 「7,3」のように2つの数詞を提示するときは、1つ目と2つ目の数詞の提示を1秒ほど空けるといいでしょう。

 2数詞の復唱課題は2つの情報の保持できるかを見ます。
 このため早すぎる提示は情報がまとまってしまい課題の意図を失くしてしまいます。

 3つ目は、用いる数詞はランダムにします。
 例えば「5,2」のように提示します。

 「1,2」や「3,4」など順番通りの組合せでは意味が伴い覚えやすくなってしまいます。
 これでは先程と同様に情報がまとまってしまい課題の意図を失くしてしまいます。

 
 
 

復唱能力の発達

 
 
 

参考資料

『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧

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