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自己経験に引き寄せられた会話は何歳頃?
「自己経験」とは文字通り自分自身の経験であり、自己経験に基づく会話は主観的な経験に基づく話になります。
2歳~3歳頃は、自己経験に基づく会話が多い時期と考えられます。
つまり会話の内容が自分の経験したことに限られ、一般化・客観的な表現が難しい時期と言えます。
自己経験に引き寄せられる発話特徴から、子供の言葉の発達について考えます。
解説
自己経験に引き寄せられた会話とは?
言葉の発達において「自己経験に引き寄せられた会話」とは、客観的な表現が求められる場面で自分の経験に依存した話を行うことです。
例えば「夏休みと言えば?」という一般的な事柄を考える話題において、「○○県に行く(その子の祖父母の家)」といった自分の経験からの表現しか出ない場合などです。
「おじいちゃん・おばあちゃん家に行く(帰省)」という事柄は一般的ですが、特定の都道府県になると主観的となってしまいます。
このように子供ははじめ一般化した表現を行うことが難しく、自己経験に引き寄せられた表現をしてしまいがちです。
子供の会話の発達
子供の言葉の発達を見る検査の1つに、「質問―応答関係検査」というものがあります。
「質問―応答関係検査」は幼児期の会話の能力(質問に対する応答の力)を見る言語検査です。
この検査では幼児期の発話の特徴をいくつか挙げており、そのうちの1つが「自己経験に引き寄せられた発話」です。
一般的・客観的な会話を求められているのに、自己経験に引き寄せられた発話をしてしまうのは幼児期の特徴的な誤りの1つと考えられています。
定型発達における自己経験に引き寄せられた発話の時期
自己経験に引き寄せられた発話は、2歳~3歳頃によく見られると考えられます。
この時期は他者の質問に対して自分の経験をそのまま答えてしまう様子が度々見られるでしょう。
参考資料
『質問―応答関係検査1―検査の作成とノーマルデータ―』(日本音声言語医学会)2023年11月13日閲覧
『質問―応答関係検査2―質的分析と会話能力の段階設定―』(日本音声言語医学会)2023年11月13日閲覧


