側音化構音の訓練は何歳から?
側音化構音の構音訓練は中学年以降(小学3,4年生以降)が改善率が比較的高い傾向にあります。
しかし誤った構音をそのまま放置しておくことは望ましくありません。
未成熟な構音およびその他の機能性構音障害との鑑別を行った上で、可能であれば早期に訓練を行ったほうが望ましいでしょう。
解説
側音化構音とは?
側音化構音とは、呼気が口角の一方または両方から漏れることで音が歪んだ状態のことです。
「い」「き」「し」「ち」「に」など、イ段の音が比較的歪みます。
側音化構音は舌・口唇・下顎の偏位が強固に習慣化している場合が度々見られ、機能性構音障害の中で最も自然治癒率が低いと言われています。
側音化構音の訓練開始時期①
冒頭で述べた通り、側音化構音の構音訓練は中学年以降(小学3,4年生以降)が改善率が比較的高い傾向にあります。
側音化構音が生じやすいイ列の音は口の中が見えにくく、構音器官の位置付けを子供に説明しにくいです。
このため、側音化構音については年齢が低いほど(聴覚的な弁別が難しいため)訓練が難しく、改善が難しい傾向にあります。
またイ段の中でも「り」などは獲得時期自体が遅めであるため、単に未成熟な構音でないかの鑑別も必要です。
側音化構音の訓練開始時期②
しかしながら、小学校低学年などすでに側音化構音の傾向があるのにそれを放っておくことも望ましくはないでしょう。
年齢を重ねれば重ねるほど誤り音が習慣化されるため、構音訓練は訓練適用であれば早期に行うことが望ましいです。
つまり側音化構音の訓練にはある程度の年齢が必要な一方で、年齢を重ねれば重ねるほど改善が難しくなります。
これは側音化構音へのアプローチにおけるジレンマと言えるでしょう。
子供の構音の獲得状況、個別指導への適応など踏まえた上で、側音化構音の訓練が成立する子については早期に訓練を行うことが望ましいと言えます。
参考資料
湧井豊『構音障害の指導技法-音の出し方とそのプログラム-』学苑社、1992年


