側音化構音の原因は?
側音化構音は構音時の舌の使い方や構音器官の偏位が原因となって生じます。
つまり本来は口の真ん中から出さないといけない空気が、舌や口がずれることで横に漏れて音が歪みます。
側音化構音は口蓋裂を呈した子供に比較的見られますが、そうでない子供にも見られます。
このため、側音化構音は構音器官に疾患や異常がなくても生じる可能性がある「機能性構音障害」の1つと言えます。
解説
側音化構音とは?
側音化構音とは、呼気が口角の一方または両方から漏れることで音が歪んだ状態のことです。
傾向としては、イ段(い・き・し・ち・に・ひ・り)や拗音の音が比較的歪みます。
側音化構音は舌・口唇・下顎の偏位が強固に習慣化している場合が度々見られ、機能性構音障害の中で最も自然治癒率が低いと言われています。
側音化構音と疾患の背景
側音化構音など機能性構音障害は、明確な疾患がないにも関わらず呈する構音障害です。
要するに「先天的な異常は見受けられないが、うまく発音ができていない」状態です。
このため側音化構音を呈していても、他の疾患が必ず影響しているとは限りません。
側音化構音があるから知的障害や自閉症スペクトラム障害というわけではありませんし、知的障害や自閉症スペクトラム障害だから側音化構音を呈するというわけでもありません。
側音化構音の治療
以上のように側音化構音は呼気が側方から漏れることで生じます。
側音化構音は機能性構音障害に該当し、明確な疾患によって生じるわけではありません。
ただし、知的障害や自閉症スペクトラム障害、発達性協調運動障害などと併存している場合はあります。
側音化構音障害の治療には、専門知識を踏まえた適切な構音訓練が必要です。
側音化構音は自然治癒率が低いため、根気強い練習と習慣作りが重要となるでしょう。
参考資料
湧井豊『構音障害の指導技法-音の出し方とそのプログラム-』学苑社、1992年


