側音化構音の特徴は?
- 呼気の側方への流出
- 構音時の構音器官の偏位
- イ段・拗音を中心とした、摩擦性の歪み
側音化構音の主な特徴としては、上記のようなものが挙げられます。
側音化構音とはこのように呼気が側方から漏れることで生じる構音障害であり、機能性構音障害の1つとされます。
機能性構音障害の中で最も自然治癒率が低いと言われており、改善には根気強い練習と正しい構音の丁寧な習慣化、それらに対する家族および周囲の理解が必要です。
解説
呼気の側方への流出
側音化構音は呼気が正中ではなく側方へ流出することで音の歪み(ひずみ)が生じます。
側方への空気の漏れ方は子供によって異なります。
右か左のいずれか片方から漏れる片側性、両方から漏れる両側性があります。
側方への呼気流出の有無は、鼻息鏡などで客観的に確認することができるでしょう。
構音時の構音器官の偏位
側音化構音は音の歪みの背景として、構音時に構音器官の偏位が見られます。
具体的には舌・口角・口唇・下顎などに片側性の偏位が見られます。
イ段・拗音を中心とした、摩擦性の歪み
側音化構音の聴覚的な印象としては、摩擦性の歪み音となります。
具体的には[ç]、[k]、[g]などの成分が混ざった歪みであり、例えば「し」が「ひ」に近い歪み音に聞こえます。
この傾向はイ段の音や拗音に比して見られます。
イ段とは50音表におけるイ段、つまり「い・き・し・ち・に・ひ・み・り」を指します。
歪みによって混同しやすい音の例としては「し[ɕi]」・「ひ[çi]」、「ち[tɕi]」・「き[ki]」、「じ[dʒi]」・「り[ri]」・「ぎ[gi]」などがあるでしょう。
つまり「し」が「ひ」に近い音に聞こえたり、その逆であったり、「ち」が「き」の混ざった音に聞こえたりします。
参考資料
湧井豊『構音障害の指導技法-音の出し方とそのプログラム-』学苑社、1992年

