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側音化構音が改善しにくい理由
機能性構音障害において「側音化構音(そくおんかこうおん)」は比較的改善しにくいものと考えられています。
- 誤った音の出し方が強く習慣化してしまっていることが多い
- 正しい音・動きと誤った音・動きの違いに気づきにくい
- 改善の難しさゆえに本人や家族のモチベーションの維持が難しい
理由の概要としては上記のようなものが挙がります。
以下、もう少し具体的に見ていきます。
解説
自然治癒率が低い
機能性構音障害の中でも側音化構音は最も自然治癒率が低いと言われています。
つまり誤りが比して強く習慣化しており、年齢を重ねる中での自然改善が期待できません。
舌・口唇・下顎の偏位の習癖
側音化構音の背景の1つとして、舌・口唇・下顎の偏位が強固に習慣化している場合が考えられます。
これらが、正しい舌の形と動きの作りにくさにつながってしまいます。
低年齢ほど改善が困難
他の一般的な機能性構音障害はある程度年齢が低いほうが改善しやすいです。(誤り音の習慣化が短いため)
しかし、側音化構音については年齢が低いほど(聴覚的な弁別が難しいため)訓練が難しく、改善が難しいです。
一方で年齢を重ねれば重ねるほど誤り音が習慣化されるため、側音化構音の改善はこれらのジレンマの中で難しさを呈します。
構音器官の位置付け法が行いにくい
側音化構音が生じやすいイ列の音は口の中が見えにくく、構音器官の位置付けを子供に説明しにくいです。
場合によっては指導によってますます障害がこじれてしまう場合もあります。
このような視覚的な指導の難しさも側音化構音の改善が難しい理由の1つと言えるでしょう。
家庭の協力が得にくい
以上のような強固さ・難しさから、側音化構音の訓練は家庭での協力が得にくい傾向があります。
これは側音化構音の改善の難しさの二次的な側面と言えるでしょう。
コツコツとした練習を長期間続けるための、家庭の協力・モチベーションの維持の難しさがあります。
参考資料
湧井豊『構音障害の指導技法-音の出し方とそのプログラム-』学苑社、1992年

