メタコミュニケーションはいつから?何歳から?
メタコミュニケーションとは、状況を客観視しながら他者とやりとりを行えることです。
完璧を求めればメタコミュニケーションは大人でも難しいですが、その基礎となる認知的な力は幼児期に芽生えが見られます。
個人差はありますが、メタコミュニケーションは5歳頃に可能になると考えられます。
解説
幼児期の会話の発達
子供の言葉の発達、とりわけ会話に着目した言語検査に「質問―応答関係検査」というものがあります。
質問―応答関係検査は、定型発達児のデータを参考にしており、発達過程で自然に見られる会話の特徴がいくつか挙げられています。
そして幼児期の会話にはいくつかの発達段階があると考えられ、そのうちの1つがメタコミュニケーションの段階です。
メタコミュニケーションは5歳前後に可能になると考えられており、この時期には状況を客観視した発話が見られるようです。
メタ的なコミュニケーションと発話
メタコミュニケーションが可能になると、「要約」や「語義質問」が可能となっていきます。
ここで言う要約とは、相手の知識に合わせて自分の話を適切に端折ることを指します。
このためには相手の知っていることや状況を推し量る力が必要です。
語義質問とは、自分のわからない言葉の意味や知識を自分から質問できることです。
わからないことを質問するには、「自分は何がわかっていないのか」を認知する必要があります。
このように、メタコミュニケーションは自分と相手の双方を客観的に見ることができる力と言えます。
5歳頃はおおむね保育園や幼稚園の年中あるいは年長の時期に相当します。
この時期には自分や相手のことを振り返りながら発話内容を調整する様子が見られると考えられます。
参考資料
『質問―応答関係検査1―検査の作成とノーマルデータ―』(日本音声言語医学会)2023年11月13日閲覧
『質問―応答関係検査2―質的分析と会話能力の段階設定―』(日本音声言語医学会)2023年11月13日閲覧

