名前を呼ばれて返事ができる何歳から?
子供が名前を呼ばれて返事をできる何歳からでしょう?
例えばお母さんが「たろうく~ん」と呼ぶ。
子供が「はーい」と返事をする。
何気ないやりとりですが、これらが成り立つようになったばかりの頃は感動するものです。
個人差はありますが、
名前を呼ばれての返事は1歳前半くらいからできはじめ、3歳頃には仕上がります。
名前を呼ばれて返事をすること
名前を呼ばれて返事をするためには、当然ながら自分の名前がわかっていないといけません。
しかしながらその一方で、
自分の名前の理解があいまいでも、雰囲気で返事をする場合があります。
「たろうく~ん」でも「はなこちゃ~ん」でも、とりあえず自分に向けられた言葉であれば返事をするという状況です。
そしてこれはこれで大事なことです。
「自分の名前を呼ばれて返事をする」ということは、
自分の名前がわかるという「言語の発達」、自分に向けられた言葉であるという相手の気持ちの読みとりの「コミュニケーションの発達」の双方が必要です。
名前を呼ばれての返事と子供の発達
子供の発達を見る検査に、津守式乳幼児精神発達質問紙やKIDS乳幼児発達スケールといった検査があります。
こういった検査を総合して考えると、
一般に子供は1歳前半頃に名前を呼ばれて返事をするというコミュニケーションが芽生えてきます。
そして2歳半ば頃には自分で自分の名前を言う、つまり自分の名前の理解が深まってきます。
さらに3歳頃になると保育園など集団の場面でも名前を呼ばれて返事ができるようになってきます。
集団場面は声がざわついていたり、複数の名前が呼ばれるので当然ながら家で1対1でお母さんが名前を呼ぶ状況よりも難しいです。
おわりに
一方で、子供の発達には個人差があります。
ペースも様々で、1つの発達項目の年齢だけでその子の全体を語ることはできないものです。
あくまで参考程度に、その子自身のペースを大切にしてあげましょう。
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参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧