現前事象の会話は何歳頃?
「現前事象(げんぜんじしょう)」とは「今・ここ」の事柄を指します。
2歳~3歳前半頃は、現前事象の会話が多い時期と考えられます。
つまり会話の内容が「今・ここ」の内容に限られ、明日や昨日の事柄を言葉にすることが難しいと考えられます。
現前事象の会話を通して、子供の言葉の発達について見ていきます。
解説
現前事象の会話とは?
現前事象の会話とは、今・ここで起きている事柄を話題にした会話です。
目の前に猫が居て猫の話をする。今食べている物の話をするなどです。
逆に、今・ここの事柄でないものは非現前事象と言います。
非現前事象の会話は、例えばこの前動物園で見た象の話や、明日外出先で食べたい物などです。
子供は言葉の力を発達させていく中で、現前事象だけでなく非現前事象の会話を獲得していきます。
子供の会話の発達
子供の言葉の発達を見る検査の1つに、「質問―応答関係検査」というものがあります。
「質問―応答関係検査」は幼児期の会話の能力(質問に対する応答の力)を見る言語検査です。
この検査では幼児期の発話の特徴をいくつか挙げており、そのうちの1つが「現前事象の会話」です。
非現前事象の会話を求められているのに現前事象に縛られた会話をしてしまうのは、幼児期の特徴的な誤りの1つと考えられています。
定型発達における現前事象の会話の時期
現前事象に縛られた発話は、2歳~3歳前半頃によく見られると考えられます。
この時期は「昨日」「明日」や「今日あった出来事」などを話すことが難しく、今この瞬間のことに話し話題が逸れてしまいます。
(これは昨日のことを覚えていないというわけではなく、非現前事象の話題を言葉にすることが難しいということです)
参考資料
『質問―応答関係検査1―検査の作成とノーマルデータ―』(日本音声言語医学会)2023年11月13日閲覧
『質問―応答関係検査2―質的分析と会話能力の段階設定―』(日本音声言語医学会)2023年11月13日閲覧

