子供が道順を覚えるのは何歳から?
小学校の通学路、よく行くお店までの道のり。
子供が道順を覚えるのは何歳からでしょう?
個人差はあるでしょうし、道のりの長さにもよるので一概には言えないですが、目安としては
道順を覚えてその道のりを説明できるのは6歳頃です。
前来たことがある場所を覚えている
一般的に子供は1歳以降になると、よく来る場所やよく目にする所を覚えるようになってきます。
知らない場所で固まってしまったり、台所のお菓子がある場所を知っているのはこのためです。
少しずつ、「あ、ここ知ってる」という経験が増えていきます。
一方で、道順となるともう少し理解は複雑ですね。
目的地という結果だけでなく、その過程も覚えておく必要があります。
どの道をまっすぐ行って、どこで曲がるのか。
こういった順序も含めた記憶力が必要になってくるわけです。
また、これらを頭の中で整理して、自分で説明するには言語能力も必要になってきます。
道順の説明と子供の発達
子供の正常発達を知る目安として、津守式乳幼児精神発達質問紙やKIDS乳幼児発達スケールといった発達検査があります。
これらを参考にすると、
家から公園に行く道のりなど、身近で親しみのある道順ならば6歳前半頃には口頭で説明できる様子が示唆されています。
おわりに
「道順を説明する」というのはお子さんの言語発達を見る際にしばしば問われる課題の1つです。
幼児期の言語課題としては難易度が高い部類になります。
簡単な道順の説明は幼児期後半で、本格的には小学校頃になります。
道順を理解・説明する能力は学童期初期の言語課題の1つです。
道順を説明する背景には、
自分が覚えていること・知っていることを順序立てて相手に説明するという論理的思考能力が必要になります。
そういう意味では、いろんな場所の道のりを言葉にすることは、お子さんの言葉の発達を促すいいトレーニングになりそうです。
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