小学生に必要な睡眠時間は?
小学生のお子さんに必要な睡眠時間は何時間くらいなのでしょう?
小学生は「就学児」とも言われ、勉強が本格的に始まる時期です。
睡眠の質はその子の成長だけでなく学業にも影響してくるのは明らかですね。
小学生のお子さんの場合、必要な睡眠時間はおよそ10時間±1時間ほどです。
必要な睡眠時間の根拠
NPO法人「アメリカ睡眠財団」の調査およびこれらを参考に各専門家および団体が再調査した結果を見ると、
小学生に必要な睡眠時間は、9~11時間程度とされています。
幼稚園・保育園の時期に相当する3~5歳の頃に必要な睡眠時間は10~13時間とされており、小学生はそれより1~2時間程度短いことがわかります。
子供に限らず、人間の睡眠には「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」があるというのは聞いたことがある人も多いでしょう。
このうち、
「ノンレム睡眠」は新しい知識や言葉の記憶を整理をする、つまり学習に関わる睡眠です。
全体の睡眠時間におけるノンレム睡眠の割合は年齢と共に変化します。
子供の場合、睡眠時間の40%はノンレム睡眠です。
例えば高齢者になるとノンレム睡眠の割合は子供の10分の1以下になるとも言われています。
小学生の睡眠の実際
厚生労働省の調査によると、
小学生のお子さんの睡眠時間の平均は8~9時間となっています。
理想的な睡眠時間と比較するとギリギリ1時間足りるか足りないかといった具合ですね。
また、幼児期と比べて
小学校の時期は平日と休日の睡眠時間に差ができてしまいがちな時期でもあります。
人間は基本的に「寝貯め」はできませんから、毎日規則正しい睡眠を心がけたいものです。
おわりに
共働きの多い昨今、時代の流れなのかお子さんの就寝時間も遅くなっている傾向があるようです。
厚生労働省の調査によると、22時以降に就寝するお子さんの割合が年々増えてきているそうです。
しかしながら、必要な睡眠時間や一般的な小学校の登校時間を考えると、22時以降の就寝で充分な睡眠が摂れるかといえば難しいものがあるでしょう。
やはり「早寝早起き」が大事というところでしょうか。
参考資料
『『眠れていますか? 各年齢別のベストな「睡眠時間」がありました』(HuffPost)2017年7月29日検索
『平成28年社会生活基本調査』(総務省)2019年11月15日検索
『未就学児の睡眠指針』(厚生労働省)2019年11月15日検索
『子どもの睡眠』(e-ヘルスネット)2019年11月15日検索