中学生や高校生に必要な睡眠時間は?
人間に必要な睡眠時間は年齢によって異なります。
中学生や高校生に必要な睡眠時間は何時間くらいなのでしょう?
中学生や高校生の場合、必要な睡眠時間はおよそ9時間±1時間ほどです。
必要な睡眠時間の根拠
NPO法人「アメリカ睡眠財団」の調査およびこれらを参考に各専門家および団体が再調査した結果を見ると、
中学生や高校生に必要な睡眠時間は、8~10時間程度とされています。
また、中学生や高校生は10代、つまり思春期に相当する時期なわけですが
10代の頃の睡眠はメラトニンの分泌が大人より遅く始まり遅く終わるのが特徴です。
メラトニンは眠気を促すホルモンです。
つまり、10代の頃は大人と比べると夜は眠れないし朝は眠いのです。
早寝早起きが健康には大事であることはよく言われますが、10代は身体の仕組みとしても夜更かしになりやすいことがわかりますね。
本人の努力だけでなく、自然に健康的な生活リズムを築けるよう家族で協力したいものです。
中高生の睡眠の実際
文部科学省によると、
15~19歳の睡眠時間の平均は平成23年の調査で7時間42分となっています。
さらに具体的に見ていくと、
中学生の場合、平均すると就寝時刻は22時55分、起床時刻は6時41分のようです。
高校生の場合、平均すると就寝時刻は23時42分、起床時刻は6時36分のようです。
高校生のほうが遅く寝るのに早く起きていますね。
おわりに
日本は世界的に見ても小・中・高校生が夜更かしをしている国らしいです。
当然、早く寝ようが遅く寝ようが学校に行く時間は変わらないわけですから、
夜更かしをすれば寝不足になり、寝不足分を休日に補うという「寝貯め」の習慣ができてしまいます。
しかし人間は本来、たくさん寝ておいたから次は短い睡眠でやっていけるという「寝貯め」はできません。
寝不足はどうしても心身のパフォーマンスに影響します。
学業もハードになる中高生は、ぜひとも家族みんなで協力してより良い睡眠習慣を築いていきたいものです。
参考資料
『『眠れていますか? 各年齢別のベストな「睡眠時間」がありました』(HuffPost)2017年7月29日検索
『平成28年社会生活基本調査』(総務省)2019年11月15日検索
『中高生を中心とした子供の生活習慣が心身へ与える影響等に関する検討委員会 第1回 配付資料』(文部科学省)2019年11月15日検索
『子どもの睡眠』(e-ヘルスネット)2019年11月15日検索