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手先の器用さに関する家庭でできる学習方法
手先の不器用さに対してどのような練習・学習を行えばいいかは、その子の段階や年齢によっても異なるでしょう。
ざっくりとは、まずは日常生活に関わる動作を練習し「自立」を目指しましょう。
具体的にはボタンをとめたり箸を使ったりお風呂で頭を洗ったりなどです。
そして次に学習や活動に関する道具の使用を経験していきます。
鉛筆やハサミ、紐結びや縄跳びなどです。
これらは重複する場合もありますが、いずれにせよまずは自分の日常生活に関わる動作から獲得するのが有意義です。
解説
練習に対する考え方
何が不器用かは子供によって様々ですし、その練習方法も様々です。
このため家庭で親が行う場合、何をどうすればいいか戸惑うこともあるでしょう。
この際、考え方の基本となりどのような練習でも共通しそうなことは以下の点です。
- 親が急かさず、子供がチャレンジできる時間を確保する
- 子供が「できるようになったこと」を褒める
- 単一の動作に分解してそれぞれを練習する
これらについて少し補足していきます。
練習のポイント
親が急かさず子供がチャレンジできる時間を確保する
日常生活は多忙で、ついつい着替えや食事などを親が手伝ってしまいがちです。
しかしながら、子供が自分のペースで試行錯誤しながら練習しなければ、上達は難しいものです。
いつもでなくてもいいので、子供が(たとえ時間がかかっても)自分のペースでチャレンジできる機会を作ってあげましょう。
子供が「できるようになったこと」を褒める
例えば箸でご飯を食べることができなかった子が、今日は半分を箸で食べることができたとします。
このとき、「全部食べなさい」と叱るのではなく、「昨日と違って今日は半分もお箸で上手につかめたね」と褒めてあげます。
何かと比べて子供を叱るのではなく、昨日の本人と比べたときの成長を褒めてあげましょう。
単一の動作に分解してそれぞれを練習する
器用さを必要とする多くの動作は、複数の動きから成り立っています。
例えば箸であれば正しい持ち方ができるか、箸の開閉ができるか、実際に物をつまめるか、それを口元まで運ぶことができるかなどです。
これらを一気に「やりなさい」漠然というのではなく、一つ一つの動作を分けて考え、どれが苦手なのかを見てあげます。
その他の練習の例としては以下のようなものがあります。
- ボタンであればとめること・はずすことをそれぞれ分けて練習する。
- 鉛筆であれば持ち方や書き方。書き方も直線や曲線、角を書くなど動作を分けて見てあげる。
- ハサミであれば刃の開閉ができるかどうか、紙を切れるか、線に沿って切れるかなど段階を分けて見てあげる。
資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧



