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ハイリスク・アプローチとは?
ハイリスク・アプローチとは、すでに認知症の症状が見られる人を対象にしたアプローチです。
ハイリスク・アプローチの「ハイリスク」という言葉は、アプローチがハイリスクなのではなく対象がハイリスクな人であるという意味です。
解説
意義
ハイリスク・アプローチは、主に軽度認知機能障害(MCI)の人を対象としたアプローチです。
軽度認知機能障害とは認知症とそうでない人の中間の状況にある人であり、アルツハイマー型認知症の前段階と考えられます。
軽度認知機能障害者の10~15%は認知症に移行すると考えられているため、ハイリスク・アプローチの実施による認知症予防は非常に大切であると考えられます。
長所(メリット)
ハイリスク・アプローチのメリットは、将来認知症になる可能性が比較的高いハイリスク群を対象にしている点です。
対象を絞り、より具体的なプログラムを実施することで認知症予防に注力します。
また、対象を絞っているゆえにプログラムが均一化しやすい点もメリットです。
短所(デメリット)
ハイリスク・アプローチのデメリットは、その活動が生活習慣の中に溶け込みにくい点です。
ハイリスク・アプローチはその性質上、どうしても認知症予防のための「課題」になりがちで、活動が単調です。
注意力や記憶力に着目した問題や課題を解くことが主になりがちで、工夫を怠ると「やってても楽しくない活動」になりがちです。
また、軽度認知障害を持つハイリスクの人達は健康な人達に比べて予防の意識付けが難しいという側面があり、この点もハイリスク・アプローチデメリットというか難しさの1つです。
さらに、軽度認知障害者を対象とする関係からアプローチを行う人にはそれなりの知識や技量が求められます。
このような観点からアプローチ1人当たりのコストが高くなりがちである点もハイリスク・アプローチのデメリットと言えます。
参考資料
『認知症予防・支援マニュアル(改訂版)』(厚生労働省)2021年5月30日検索



