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はじめに
好きでやっていた趣味が、結果として認知症予防になっていたということはよくあります。
こういった活動を専門用語ではポピュレーション・アプローチとも言います。
例えばウォーキングは認知症予防として有意義ですが、ウォーキングをしている人が必ずしも「認知症を予防したい」という意識でやっているわけではないでしょう。
認知症予防を意識することは大切ですが、一方で自分が好きでやれる活動を見つけることも大切です。
それが結果として習慣化を手助けしてくれます。
以下、厚生労働省の「認知症予防・支援マニュアル」を参考に、認知症予防になると考えられる活動の例を挙げていきます。
認知症の予防方法
趣味や生きがいの側面が強い活動
「好きでやっていた趣味が結果として認知症予防になっていた」というパターンの活動は例えば以下のようなものがあります。
- ボードゲーム(囲碁や将棋や麻雀)
- 園芸
- 料理
- パソコン
- 旅行
- ウォーキング
- 水泳
- ダンス
- 体操
- 器具を使わない筋力トレーニング
認知症予防をより意識した趣味の取り組み
趣味や生きがいを、認知症予防のためにより意識し内容を工夫して行う場合の例です。
軽度認知機能障害などすでに認知症の前兆がある人にも有意義です。
- 食習慣の改善
- 過去の回想や物を思い出すことへの取り組み(日記をつけたり紙に書き出したり会話に起こしたり)
- 旅行や料理、園芸などをより計画立てて行う
- 運動(水泳、ウォーキング、ダンス)などをより習慣的にプログラムを組んで行う
- 芸術活動(絵や音楽など)をより目的的に行う
訓練型の活動
認知症予防をより念頭においた、趣味というよりはトレーニングに近い内容です。
- 認知機能練を想定したゲームやアプリ
- 認知機能練を想定した計算ドリルやパズル
より訓練を意識したプログラム
軽度認知機能障害の人を対象にした、認知症予防に積極的な内容です。
- 上述のような認知機能訓練
- 日常生活動作訓練
- 記憶訓練
- 計算訓練
- 体操
- 有酸素運動
参考資料
『認知症予防・支援マニュアル(改訂版)』(厚生労働省)2021年5月30日検索