「きれいね」などの感想
2歳頃は「きれいね」といった表現ができる時期と考えられます。
これは自分の感情を言葉にできる力の成長だけでなく、他者に伝えようとする意欲や共感しようとするコミュニケーションの成長の表れでもあります。
解説
発達の概要
定型発達を踏まえると、2歳頃は「きれいね」といった表現が可能になってくると考えられます。
この背景には言葉の発達だけではなく、他者と目の前のものを共感できるというコミュニケーションの発達も関連します。
ある物に対して他者と一緒に注目したり共有できる「共同注意」「三項関係」はコミュニケーションの発達において非常に重要です。
これらは0歳や1歳頃に獲得していきます。
そして言葉を相互的に用いるためには、こういったコミュニケーションの発達が土台となります。
例えば、道端に咲いている花を見て「きれい」と感じた時、それを自分一人の世界で完結させず、親に共有したいという欲求が「きれいね」という表現につながっていきます。
このとき、大人が「そうだね、きれいだね」と共感的に応答することで、子供は他者と共感ができた喜びを感じ、さらに表現を豊かにすることにつながっていくでしょう。
できないときの対応
「きれいね」といった表現が難しい場合は、まずは大人が「お花きれいだねぇ」のように言葉を添えて自然な見本となってあげましょう。
まずは無理に言わせようとするのではなく、子供に表現のレパートリーを提示してあげることが大切です。
例えば、キラキラした玩具を見つめている時に「ピカピカして、きれいだね」と優しく声をかけてあげます。
また、指差しに対してしっかりと反応し、視線を共有する経験を積み重ねることも大切でしょう。
安心できる関係性の中で「伝わった」という成功体験を増やすことが、自発的な発話を促すことに有意義です。
できたときに次にすること
「きれいね」といった表現が可能になってきたら、表現のレパートリーを増やしたり、多語文で表現することが次のステップとして考えられます。
例えば「赤いお花、きれいね」のように、色や大きさを表す言葉を組み合わせて三語文にする練習が効果的です。
また「悲しい」「嬉しい」といった、目に見えない内面的な感情を表す言葉を生活の中で取り入れていくのも良いでしょう。
こうした言葉の積み重ねが、他者とのやりとりや自分の内面を話す力につながっていきます。
参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧




