今日食べた物を言えること
3歳頃は今日食べた物を言葉で表現でき始める時期と考えられます。
これは保育園で食べた給食の内容などを家で話すことなどを指します。
3歳児が今日食べた物を言えるということは、記憶力と言葉の力の結びつきが成長していると言えるでしょう。
日々の経験を振り返り、自分の言葉で伝えることができるようになるのは言葉の発達において重要な要素の1つです。
解説
発達の概要
定型発達を踏まえると、3歳頃は短期的な記憶が安定し、出来事を順序立てて思い出す力が徐々に成長していきます。
食べた物を思い出して言えることは、単に「記憶している」だけではなく、「出来事をことばで再現できる」という高度な言語発達と言えます。
「何を食べた?」「美味しかった?」などと問われることは、自分の体験を振り返りながらそれを言葉にする練習となるでしょう。
また、食べ物の名前を思い出して言うことは、語彙の増加や分類の理解にもつながります。
「今日食べた物を言える」ということは、記憶力・言語力・認知力がバランスよく発達していることの表れとも言えるでしょう。
できないときの対応
一方で、3歳を過ぎても食べた物を言えない子供もいるかもしれません。
その場合は焦らず、その子に合わせた促しや会話を行っていきましょう。
促しとしては、「思い出すきっかけを与える」ことが重要です。
「今日は何を食べたのかな?」「ごはんの色は何色だった?」など、具体的で感覚に結びついた質問などはその一例として考えられます。
また、食事中に「これはにんじん」「甘いね」などと声をかけることで、経験と言葉を結びつけるサポートができます。
食後に「おいしかったね、にんじん食べたね」と繰り返して言葉にすることも効果的です。
子供が自分のペースで思い出して答えられるように、急かさず「思い出す時間」を大切にする姿勢が必要です。
できたときに次にすること
今日食べた物を言えるようになった子供は、次の段階として「どんな味だったか」「誰と食べたか」「どこで食べたか」など、体験をより詳しく表現する力を育てていくと有意義です。
これにより、単なる記憶の再生から、感情や状況を含めた「出来事の再構成」へと発展します。
「誰と」「何を」といった相手の質問の中にある疑問詞の理解にもつながるでしょう。
また、「おいしかったね」「パパと一緒に食べたね」と会話を広げることで、コミュニケーションとしての共感・共有も育むことができます。
絵日記や簡単な写真アルバムを見ながら「この日はカレーを食べたね」と話すことも有意義でしょう。
このように、思い出を言葉で共有する営みにつながっていきます。
参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧




