今日の出来事を話せること
3歳頃は、徐々に「今日あったこと」を話せるようになっていく時期と考えられます。
これは言語能力や記憶力、社会性の発達と関連していると言えます。
大人との会話を通して、自分の経験を整理し、他者に伝える力を育む機会となっていくでしょう。
解説
発達の概要
定型発達の観点から見ると、3歳頃の子供は「○○した」「○○へ行った」「○○と遊んだ」など、簡単な主語と述語を使って過去の出来事を語れるようになってくると考えられます。
これは、脳の中で記憶を保持し、それを適切な言葉に変換して、聞き手に伝えるという複雑なプロセスが可能になってきたことを示唆します。
この力は、日々の生活の中で大人との対話を繰り返すことで徐々に育ちます。
つまり、家庭での語りかけや、保育園などでのやり取りが大きな役割を果たしていると言えるでしょう。
できないときの対応
一方で、3歳を過ぎてもその日の出来事をうまく話せない子供もいるかもしれません。
この場合、大切なのは無理に話させようとせず、まずは子供が安心して話せる環境を整えることです。
たとえば、絵本を一緒に読みながら「この子、何してるかな?」と問いかけたり、「今日は○○ちゃんと何して遊んだの?」と具体的に聞くことで、子供の思い出す力や話す意欲を引き出してくれるかもしれません。
また、子供がうまく言葉にできなくても「○○で遊んだんだね、楽しかったね」と親が表現を補うことでで、言葉のモデルを示すことができます。(子供が話そうとする前に表現を先取りしてしまうことは避けましょう)
必要に応じて、言語聴覚士や発達の専門機関に相談するのも1つの方法です。
できたときに次にすること
このようにして今日の出来事を話せるようになった子供は、次の段階として「話の順序」や「他人の気持ちへの理解」など、より複雑な表現を学び始めます。
たとえば「朝ごはんを食べてから、○○に行って、そのあと△△したよ」など、時系列を意識した話し方ができるように目指していきます。
また「○○ちゃんが泣いてたから、おもちゃ貸してあげたの」など、他者の感情に配慮した発言が増えてきます。
この時期は、絵日記や簡単なストーリー作りなどの遊びを通じて、表現力や思考力をさらに深めていくことができます。
3歳児が今日の出来事を話すことは、言葉だけでなく、心の成長も感じられる機会となるでしょう。
焦らず、子供のペースに合わせて関わっていくことが、成長を促すと考えます。
参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧



