発達性読み書き障害児に対するROCFT・RAVLT
発達性読み書き障害児は定型発達児と比べるとROCFTに低下が見られ、RAVLTは良好な傾向があります。
つまり視覚性記憶は比較的苦手であり、音声言語の長期的記憶力に遅れはあまり見られないと考えられます。
発達性読み書き障害および学習障害(LD)の評価において、Reyの検査は重宝します。
解説
ROCFTとは
ROCFTは「Rey-Osterrieth Complex Figure Test」の頭文字を取ったものです。
「rey」「Osterrieth」はそれぞれ人の名前であり、ROCFTはreyが開発しOsterriethが標準化しました。
日本語では「レイとオステリエスの複雑図形検査」「レイ・オステリエス複雑図形検査」「レイ複雑図形検査」など言えるでしょう。
ROCFTは無意味で複雑な図形を覚えて書き写す、視覚機能を見る検査です。
RAVLTとは
RAVLTは「Rey Auditory Verbal Learning Test」の頭文字を取ったものです。
同じくReyによって開発されました。
RAVLTは音声提示された15個の単語を覚える聴覚性記憶を評価する検査です。
ROCFT・RAVLTから見た発達性読み書き障害
発達性読み書き障害児は、傾向としてROCFTの低下を示します。
つまり目で見てそれを覚えたり再生することが苦手な可能性が示唆されます。
一方で、RAVLTにおける遅延再生は良好な傾向があります。
つまり耳で聞いた単語をある程度時間が経っても覚えておけることがわかります。
参考資料
『LD等の用語解説』(一般社団法人 日本LD学会)2026年1月24日閲覧
『ディスレクシア』(国立成育医療研究センター)2026年1月25日閲覧
後藤多可志、宇野彰、春原則子、金子真人、粟屋徳子、狐塚順子、片野晶子(2010)『発達性読み書き障害児における視機能, 視知覚および視覚認知機能について』(日本音声言語医学会)2026年1月24日閲覧

