発達性読み書き障害とは
「発達性読み書き障害」は「ディスレクシア」とも言われます。
発達性読み書き障害とは、知的障害などがないにもかかわらず、読み・書きが著しく困難な状態のことです。
「dyslexia」という英語から「ディスレクシア」と表現されることもあります。
発達性読み書き障害は、そもそも勉強をしていないなどのケースは除きます。
解説
発達性読み書き障害の状態
発達性読み書き障害では、知的な遅れはないのに読む・書くことについての著しい困難さを示します。
これらの全部ではなくてもいずれかに困難さを示します。
中枢神経系における何らかの機能障害があると推定され、本人の単純な努力不足・勉強不足というわけではありません。
人並みに学習を行っているのに、読み書きについて著しい困難さを示すのが発達性読み書き障害です。
除外する要因
以下のような要因による学習の困難さは、発達性読み書き障害ではありません。
- 知的障害
- 視覚障害
- 聴覚障害
- 情緒障害
- ASD(自閉症スペクトラム障害)
- ADHD(注意欠如多動性障害)
- その他の環境要因(指導方法が不適切など)
用語について
「発達性読み書き障害」は、学習障害(LD)の1つと言えます。
学習障害では、聞く・話す・読む・書く・計算する・推論する能力のいずれかに著しい困難さを示します。
このため発達性読み書き障害はより狭義、学習障害のタイプの1つと言えます。
ちなみに、厳密には「ディスレクシア」という用語は「読むことの困難さ」を示します。
「書くことの困難さ」は「ディスグラフィア」とされます。
しかし読むことに困難さがあると書くことにも困難さを伴うケースが多く、慣習として読み書き障害をまとめて「ディスレクシア」と表現することが多いです。
このため「ディスレクシア」は文脈によって読み書き障害を指す場合と読字障害を指す場合があるでしょう。
参考資料
『LD等の用語解説』(一般社団法人 日本LD学会)2026年1月24日閲覧
『ディスレクシア』(国立成育医療研究センター)2026年1月25日閲覧
後藤多可志、宇野彰、春原則子、金子真人、粟屋徳子、狐塚順子、片野晶子(2010)『発達性読み書き障害児における視機能, 視知覚および視覚認知機能について』(日本音声言語医学会)2026年1月24日閲覧


